話上手な人のカラクリ
私は話上手な人がとても羨ましく、話上手な人を観察したことがあります。
「話上手」には3パターンがあって、私が羨ましいと思う人は「持ちネタ」タイプの話上手な人ということが分かりました。
会話:相手から話を引き出したり、会話によって話を広げたりするのが上手い人
持ちネタ:持ち時間の中で1人で出だしからオチまでを話すのが上手い人
プレゼン:不特定多数の人に向けて説得力ある話が出来る人
会話は得意でも、不特定多数のプレゼンとなると不得意になったり、持ちネタのような話が得意でも、会話は得意じゃない人もいます。
私は会話は好きなのですが、持ちネタのような話をするのは得意ではありません。いわゆる、スベラナイ話のような話で、人から「何か面白い話ない?」と言われて、3分間スピーチのように1人舞台で話せるような「話」です。
この持ちネタ話が上手な人が身近にいました。自分の家族と大学院の教授です。
どうして、上手なのだろうかと観察していたのですが、共通点がありました。
簡単なカラクリでした。
同じ話を何度も何度も色んなところでしているのです。しかも初めて話すかのような高いテンションで、むしろより一層高いパッションで話すのです。話すたびに、抑揚の付け方や言葉の選び方がブラッシュアップされていくので、3~4回話すと、雪だるま式に面白い話になっていくのです。つまり、練習量が圧倒的に多いのです。
なんだ、そんな事かと思いますか?私は、「自分の話を練習する」という概念がなかったので、トークも結局練習なのか!と目がうろこでした。
私は、例えば4人と話していて、そのうちの一人はこの話したことがある人がいると、「この話は2回目だからつまらないかしら」と思い、話を端折って短めに話したりしてしまうのです。中途半端に話すから練習になっていない。本気で練習するなら、そういう変な気遣いなく、本気で何度も練習しないといけないのでしょう。2回めだろうが、3回目だろうが、最初から最後まで端折らずに、話すことで、聞くたびに面白い話にブラッシュアップしていくのです。
持ちネタのタイプの「話」は、訓練さえすれば会話よりも簡単に上達するのかもしれません。