クラウド市場の成長率は拡大基調、次の4年間で倍増へ
Synergy Research Groupは2024年4月30日、クラウドインフラ市場に関する市場調査に関するデータを公表しました。
Huge Cloud Market Sees a Strong Bounce in Growth Rate for the Second Consecutive Quarter
Synergy Researchの調査によると、2024年第1四半期の企業のクラウドインフラサービスへの支出は、世界全体で760億ドルを超え、2023年第1四半期から135億ドル、または21%増加しました。
年間成長率は2四半期連続で顕著に改善され、第1四半期の成長率は2022年第3四半期以来、最も高い成長率となっています。
経済、通貨、政治的な逆風の中、クラウド市場の基盤の強さがこれらの制約を補って余りあるものとなっています。特に、生成AI技術やサービスの影響が成長の拡大を支えています。
競争環境においては、アマゾンが市場で強いリードを保持しているものの、マイクロソフトとグーグルが年間成長率で強い数字を出しています。これら3社は過去2四半期で成長率が大幅に増加し、第1四半期の世界市場シェアはそれぞれ31%、25%、11%となっています。
上位3社に続くクラウド事業者は、華為技術(ファーウェイ)、Snowflake、MongoDB 、オラクルなどが高い年間成長率となっています。
主要クラウド事業者が2024年第1四半期の収益データを公開したことにより、Synergy Researchはクラウドインフラサービス収入(IaaS、PaaS、ホスト型プライベートクラウドサービスを含む)が四半期で765億ドル、過去12ヶ月の収入が2830億ドルに達したと推定しています。
パブリックIaaSおよびPaaSサービスが市場の大部分を占め、その成長率は第1四半期に23%に達しました。パブリッククラウドにおいては、主要のクラウド事業者の支配がさらに顕著で、トップ3が市場の72%を占めています。
地理的には、クラウド市場は世界中のすべての地域で強く成長を続けており、アジア太平洋地域が最も成長が強く、インド、日本、オーストラリア、韓国が年間25%以上の成長を達成しています。
米国は圧倒的に最大のクラウド市場であり、その規模はアジア太平洋地域全体を上回っています。米国市場は第1四半期に20%成長しています。
Synergy Researchでは、2022年以前に見られた成長率には戻らない可能性が高いものの、市場は今後も大幅に拡大し続け、市場規模が次の4年間で倍増すると予測しています。
出典:Synergy Research Group 2024.4.30