マイクロソフトのグーグルクラウド攻撃、組手は中国小米とサムスン

ネットワーキング

» 2015/03/24

　　クラウドファーストの為、アンドロイド乗っ取り作戦を開始する！！

　とマイクロソフトのサトヤ・ナデラＣＥＯさん

　相変わらず親分ぶりがかっこいいでっすねえ・・・

Microsoft CEO Satya Nadella

MicrosoftMicrosoft CEO Satya Nadella

　＜出所　ビジネスインサイダー　　＞

具体的にはアンドロイドを乗っ取ってやるんだあああああああ！！

あれ？　小米のMi4にWindows 10が・・・＠＠

　＜出所　http://arstechnica.com/　＞

マイクロソフトはクラウドファースト企業を標榜して以来、第一のライバルはクラウドサービスに注力するアマゾンやグーグルになっています。一方クラウドサービスを支える世間の動向はモバイルやウエアラブルの方向に向かっているのでモバイルに弱いアマゾンよりもアンドロイドでモバイル基盤を80％－85％支配するグーグルを攻撃しています。

■ Windows 10による小米（Xiaomi）のスマートフォンMi4用ＯＳの置き換え

その具体的な表れが「中国小米（Xiaomi）のスマートフォンMi4へのWindows 10とカスタムベースＲＯＭ提供によるグーグルのアンドロイドＯＳ上書き戦略」です。こうすればスマートフォンMi4のプラットフォームが完全にWindows 10に置き換えられてしまいます。

流石に小米（Xiaomi）は「これは実験だ」と腰の引けた発言をしていますが、グーグルのプレイストアとの関係をおもんぱかっての事でしょう。しかしここでの重要なポイントは「小米（Xiaomi）はオープン・ハンドセット・アライアンス（OHA）に参加していない」点です。オープン・ハンドセット・アライアンス（OHA）はグーグルが形成したアンドロイドの共存共栄の為の同盟組織です。これに参加しているとグーグルから「次期アンドロイドＯＳの先行情報や不具合対策などの情報」を獲得できます。もしオープン・ハンドセット・アライアンス（OHA）参加企業がＯＳを自由にWindows 10に置き換える方策を提供すると発表したらグーグルから報復されます。現にそういった事例も出ています。2012年中国のアリババと組んだ台湾エーサーはアリババのアリユンＯＳ（勝手アンドロイド）を使ったスマートフォンを開発しました。しかし発表直前にオープンハンドセットアライアンス規約違反とグーグルに反発され中止しています。

しかしアマゾンや小米（Xiaomi）はオープン・ハンドセット・アライアンス（OHA）の傘下企業ではないのでグーグルにはグーグルプレイストアとの関係を切るくらいしか打ち手がありません。アンドロイドＯＳは無料で誰でも利用できるオープンシステムですから。

マイクロソフトはそこを狙ったわけです。既にアンドロイドの20％はオープン・ハンドセット・アライアンス（OHA）の外の企業が開発しており、グーグルには特に小米（Xiaomi）とアマゾンが頭痛の種のようです。（アマゾンはマイクロソフトのクラウドサービスの最大のライバルの為、マイクロソフトは同様のＯＳ置き換えの組手には選べない）またオープン・ハンドセット・アライアンス（OHA）の外にいる20％の企業はマイクロソフトの乗っ取り作戦に協力するかもしれません。これはグーグルには脅威です。

★★スマート革命、台湾エイサーの互換性の無い勝手アンドロイド搭載スマートフォン開発行為はアライアンスの規約違反とグーグルが説明

■ サムスンにもプレインストール版オフィスアプリ提供

さて昨日発表されたのが、マイクロソフトのオフィスアプリをサムスンにもプレインストールするアライアンスです。（提供されるオフィスアプリはMicrosoft Word, Excel, PowerPoint, OneNote, OneDrive, and Skype.）マイクロソフトは既に仲の良いデルなど11社と同様のパートナーシップを提携したと発表しています。既にグーグルの類似アプリもプレインストールされていますからグーグルは文句言えません。これはオープン・ハンドセット・アライアンス（OHA）内におけるマイクロソフトのグーグル攻撃と見られています。

■ 仇敵アップルとは仲良しの関係

ところでアップルは企業向けのクラウドサービスにはあまり力を入れていないのでむしろ協力相手と言ったイメージです。（両社共フェースブックのオープンコンピュートプロジェクトに仲良く参加しています）

★★Microsoft teams up with Samsung to squeeze out Google