オルタナティブ・ブログ > シロクマ日報 >

決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

Twitter 週報というアイデア

»

昨日の日経産業新聞を見ていて、同じことを連想した方も多いのではないでしょうか。カミソリ大手の貝印が、「150字週報」というものに取り組んでいるとのこと。

「会社を変える『150字週報』」という記事(日経産業新聞 2008年7月9日 第20面)で紹介されいたのですが、ネット上にはないので少し抜粋してみると:

「取引先に貝印の広告を見たと言われたが、自分は見たことがなかったので恥ずかしかった。広告で使った写真の情報を社内で共有できた方が良いのではないか」。このほど、ある社員からこのような内容の週報が寄せられた。

週報制度が始まったのは2007年4月。月に一回、週報委員会を開いて、担当役員や一般社員から選ばれた委員が週報に目を通す。参考になるものがあれば経営に生かしていく。

(中略)

きっかけは遠藤宏治社長が読んだ「たった三行で会社は変わる」という本だった。著者は、バーコードシステムを手がけるサトーの藤田東久夫・取締役。毎日、社員に三行(127文字以内)の文章で報告を求める同社の経営手法を知り、150文字週報のアイデアが浮かんだ。

とのこと。惜しい!140文字だったらまんま「Twitter 週報」だったのに……という勝手な願望は置いといて。日報ではなく週報にしたのは、週に1回であれば書くことがなくて困る可能性が低く、日常業務の障害にもならないと考えてだそうです。また上記の通り、社員が書いた週報から良いものを選び出すプロセスがあるので、読み手の負担も考えてのことかもしれません。また選考->実現プロセスを有名無実化しない、「どーせ書いても何も変わんねーんだろ、という意識を生ませない」ために"150字""週報"にしたのかな、という気もします(実際、週報に対して真摯に対応する姿勢を見せることで、週報を提出しようという意識を高めているとのこと)。

既にこの週報がきっかけで、「広告で掲載した写真を社内共有する」「スーパーやドラッグストアなどだけでなく、スポーツ用品店やフィットネスクラブにも置いてもらいえるよう営業をかける」などのアイデアが実現されているそうです。たった150字だからといって侮るなかれ、というのは Twitter に慣れた方々には当たり前の話かもしれませんが。

社内ブログ/SNSを導入する、というのは珍しい話ではなくなってきましたが、その後の運営で苦労するというケースはまだまだ多く聞かれます。その理由は多々ありますが、「書き込む人が少ない」「書き込んでも反応が少ない」という場合には、ブログではなく Twitter 的なツールの方が適しているのかもしれません。短い書き込みで良いから、書き手/読み手双方に負担が少ない、それでいて短い文でも(逆に短い文の方が?)示唆に富む指摘ができる。短い時間で多くの社員の考えを知ることも可能――とあれば、社内ブログ/SNSよりも活用できる場面は広いかも。

と良い面ばかり書くと「ツール売りたいの?」と言われてしまうかもしれないので、記事の最後にあった言葉も引用しておきましょう。

遠藤社長はイントラネット上で、行動予定や自宅住所や電話番号、メールアドレスを公開している。「週報で書きにくいことは、私に直接言うことができるようにするため」だ。上下の隔たりなく、「自由闊達にモノを言える社風」(遠藤社長)を作る努力も欠かせない。

これも当然の話ですが、ツールが社風を変えるのではなく、社風あってのツール。両輪あって価値が生まれる、ということは Twitter 週報でも同じであると指摘しておきたいと思います。

【関連記事】

SAP が社内 Twitter 開発に着手?
Zappos という会社が全社員に Twitter をやらせてる、という話

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する