理想も、現実も見せてこそ
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先月の話ですが、米ニューヨーク州で行われたモーターショーで一風変わった展示が行われたそうです。普通モーターショーといえば、キレイに磨き上げられたクルマやバイクが展示されるものですが、フォードはなんと事故車を出展したとのこと:
画像は上記のリンクから確認できます。事故車、というのは実は衝突テストで使われた車体(ちなみにブランドは Taurus)。テストとはいっても実際さながらに行うわけですから、「このクルマが事故にあったらどうなるか?」をハッキリと示すものと言えるでしょう。詳しくは、以下の記事で紹介されています:
■ Ford Shows Off Demolished Taurus As Safety Movie Theater? (Jalopnik)
衝突テストの様子をCMに使うメーカーも多いですし、最近ではテストの画像・動画を見れるサイトまで登場しています(参考記事:「あなたのクルマの事故映像」)。しかし映像でチラッとだけ見るのと、実物を目の前にするのではインパクトが違うはず。その結果「このクルマを買おう」という気分になるか、「やっぱやめとこう」という気分になるかは別の話ですが……。
ただ個人的には、理想の姿(ピカピカの新品)だけでなく現実、それも最悪の姿も同時に見せようというアイデアは共感を得るのではないかと思います。あんまり良い姿ばかり見せる人物が信用できないように(?)、悪い側面も積極的に見せることによって、逆に信頼を得るということが考えられるでしょう。「事故にあったら」という姿だけでなく、「泥水で泥だらけになったら」「花粉やホコリまみれになったら」なんて車体を展示してもいいかも。
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