待ち時間は出会いのチャンス
「待ち時間から恋が生まれる……」というドラマのような話が、意外に確率の低い話ではないという調査結果が発表されています:
■ 待ち時間は恋愛のチャンス?=飛行機の発着遅れを利用-米調査 (時事ドットコム)
ユニリーバの男性用化粧品ブランド「AXE」が行った調査について。AXE といえば、その刺激的なCM(AXE を使った男性に女性が殺到する)でも注目を集めていますが、こちらの調査も話題を呼ぶかもしれません。
米国の空港で飛行機の発着遅れが深刻化する中、成人旅行客の10人に1人が待ち時間にバーなどで新しい出会いや恋愛を経験したり、そうした経験談を聞いたりしたことがある
とのことで、ドラマのような出会いを「聞いたことがある」という人も含めて10人に1人が「経験あり」と答えているわけですから、よーく考えれば実際にそんな恋愛ができる確率が高いわけではないのですが……。
しかしこの結果、「バカな調査だ」と笑い飛ばしてしまうのも惜しい気がします。
そして、この調査で明らかになったのが、米国の旅行客が発着遅れの待ち時間を意外に楽しんでいるという事実だ。待つ座席を選ぶ場合も、「成人の3分の1は自分が魅力的だと思う人の隣に座ろうと考えている」という。
こういった態度、それほど悪いものではないと思います。もちろん「どんどんナンパしろ!」というわけではありませんが、日本人だったら「何で出発が遅れてるんだよ、ふざけんな」という気持ちでイライラしてしまう人が多いのではないでしょうか。かく言う自分もその一人。最近は飛行機に乗る機会はあまりありませんが、空港だけでなく駅やバス停、タクシー待ちの列でかなりイライラしてしまうタイプです。
しかし、そんな「ふと現れた自由時間」というのは、新しい出会いのチャンスなわけですね。それは何も恋人探しというわけではなく、新しい風景やお店、おいしい食べ物や本など、様々なものとの出会いと考えられるのではないでしょうか。僕の最寄り駅であるJR三鷹駅にもオープンしたのですが、最近は「駅ナカ」など、駅構内でも遊べる施設が増えています。気づかないだけで、「出会いのチャンス」はそこら中にあるのかもしれません。
タイミングよく、こんな記事もありました:
■ The secret to creativity: slow down (iMedia Connection)
文字通り、「クリエイティビティはスピードを緩めるところから」という発想。「師走でそんな余裕ねーよ」と言われてしまうかもしれませんが、予想外の待ち時間ぐらい恋人探し、じゃなかった新しいもの探しをしてみるというのはどうでしょうか。