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日本語版が欲しい!Walk Score

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最近は車社会への反省として、歩きで生活できる町「コンパクトシティ」という思想が生まれています。歳を取った・怪我をしたなどの理由でクルマが運転できなくなったとき、クルマがないと生活できない町では確かに不便ですよね。しかし自分の住む地域がどの程度「歩行者に優しい」のか、実際に歩きだけの生活になってみないと分からないもの……ということで、こんなサービスはどうでしょうか:

Walk Score

優れたデザインやアイデアの製品/サービスを紹介してくれる"NOTCOT"というブログがあるのですが、昨日の記事でオススメされていたサービスです。どんな内容なのか、トップページにまとめられているので引用してみましょう:

Walk Score helps people find walkable places to live. Walk Score calculates the walkability of an address by locating nearby stores, restaurants, schools, parks, etc.

(Walk Score は歩きやすい住宅地を探すのに役立ちます。Walk Score は周辺にあるお店、レストラン、学校、公園などをもとに、指定された住所の「歩きやすさ」を数値化します。)

というもの。当然ある地域に関する詳しいデータが必要となるので、残念ながら日本は未対応。しかし説明だけではつまらないので、僕が留学中に住んでいた近所で実験してみることにしました。

Walkscore

郵便番号もしくは住所を入れて実行すると、上のような画面が表示されます。最上部に表示されている家のマークは、トータルの「歩きやすさ」を示すもの。右にあればあるほど「良い」で、左にあると「悪い」というわけですね。中心にあるのはお馴染みの Google Maps で、様々な店舗や施設のマークがプロットされています。左サイドにあるのが、「歩きやすさ」度を算出するもととなった全ての店舗のデータ。カテゴリー(スーパーやレストラン、カフェ、映画館 etc.)ごとにまとめられていて、さらに指定された住所から近い順に並べられています。

ちなみに以下のスクリーンショットは、「セレブの自宅」というメニューから「ビル・ゲイツの自宅」を選択したところ。残念ながら近所にお店がないため、「歩きやすさ度」が最悪に近くなっています:

Walkscore_gates

まあ何が「歩きやすさ」なのか、またどんな場所が「歩いていて楽しい地域」なのかについては賛否両論あると思いますが(ビル・ゲイツ氏にはぜひ反論して欲しいところ)、引越しを考えている時に「どっちの町が住みやすいんだろう?」という比較をするのに役立つかもしれませんね。自分にとっての「歩きやすさ」とは何か(楽しいお店が多い・歩道がある・カフェが多い etc.)をカスタマイズして、より自分にあった町を探せるようになっても面白いかもしれません。なかなかデータ集めは大変かもしれませんが、ぜひ日本版も出して欲しい!

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