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ダメな廃品回収業者

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貴重なお休みの朝。ベッドでウトウトしていると、何やら外からスピーカーの声が。竿竹か古紙回収だなと思って聞き流そうとしたら、「便利屋」という単語が耳に飛び込んできました。おや珍しい、とちょっと注意して聞いてみると……

こちらは~便利屋です。ご家庭で不要になりました、パソコン、ワープロ、オーディオ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、バイク、スクーター、自転車、本棚、箪笥……

……廃品回収をしたいのでしょうが、例を挙げすぎです。当然トラックか何かで移動しながらの宣伝なので、最後の方は聞き取れなくなってしまいました。従って廃品を無料で持っていってくれるのか、いくらか手数料を取るのか、はたまた廃品回収ではなくどこかの清掃センターまで持っていくだけの運送サービスがやりたいのか、実はよく分かりません。

なんてアホな便利屋なんだ、と二度寝に戻ろうとしたのですが、ふと笑ってばかりもいられないと感じました。彼のミスは「見えない容量制限に気づいていなかった」、すなわち「聞き手に届く範囲を超えてメッセージを詰め込んでしまった」ということです。業者にしてみれば、テープに吹き込める宣伝文句は無制限に思えたことでしょう。しかし聞き手にとっては、当然ながらトラックが来て去っていくまでの時間しかそのメッセージを聞くことができません。この場合は分かりやすいですが、同じような過ちを気付かずに犯してしまうということがないでしょうか。

例えばブログ。自分では「このぐらいの長さなら読んでもらえるだろう」「これぐらい説明した方が分かりやすくなる」と思って書いても、実は読み手は1スクロール分も読んでくれることはなかった……ということがあると思います。特にブログには「紙面」という制限がないだけに、無駄に長くなってしまいがちです。またプレゼンを行うときなども、思った以上に聞き手が集中力を失う時間が早かった(もっと早く休憩や、QAの時間に入るべきだった)などということがあるでしょう。

気づかないうちに、ダメな廃品回収業者になってしまっていないか。自分の発するメッセージに「見えない容量制限」がないかどうか、気を配っておく必要がありそうです。

Comment(2)

コメント

おおた

「実はよく分からないけど、つい払ってしまった」という状況に持ち込むのが狙いだったりして?
 この業者はどうだったかわかりませんが、中には法外な「回収料」を取る業者もいたりします(引越しの際の大型ごみを回収する業者にトラブルが多いらしいですね)。そういう意味では、『大事な部分をぼかし』『「何かを回収する」という期待感だけを提供して誤認させる』というマーケティングは実に有効なのかもしれません(笑)。あちこちの業界でも似たような話を聞きます。もちろん、サービスを受ける方はそれじゃ困りますが(汗)。

おおたさん、コメントありがとうございます。
> 「実はよく分からないけど、つい払ってしまった」という状況に持ち込むのが狙いだったりして?
ああ、その狙いはあったかもしれませんね。こっちの思い込みでお願いしたら、実は「そんなサービスはしない」「やってやったから追加料金を払え!」みたいなことを言われたりして。その狙いがあったのであれば長々と続けるメッセージも構いませんが(?)、我々が同じことをしてしまってはいけませんね。

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