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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

ディスカバリーパークの怪...

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「シアトル探訪」シリーズでも紹介した、うちの近所のディスカバリーパーク。この公園でのできごとが、ちょっとばかり世間を騒がせている。

7月30日の朝、この公園で眼が覚めた男性は、自分の名前も、どうやってここにたどり着いたのかも思い出せない。財布も身分証明書も何も持たず、ただ靴下の中に現金$600あるのみ。

少々脱水症状気味の彼は、バスの運転手に助けを求め、シアトル市内の病院に連れて行かれた。数人の医者が彼を診断したものの、外傷はなく、本当に記憶喪失らしい。普段なら名前を刻むリストバンドには、"John Doe" (名無しの権兵衛)とある。

昨日のシアトルタイムスが彼のことを記事で取り上げたのだが、その数時間後に、なんと中国からコメントが届いた。"This is Edward Lightheart. He lived in Xi'an, China in 2005.David Akast, Shanghai, China" (彼の名前はEdward Lightheart。2005年に中国の"Xi'an"にいた。上海より、David Akast)

そして今朝のシアトルタイムスの記事。

家族や知り合いに問い合わせた結果、"John Doe"は間違いなくEdward Lightheartだと確認できた。しかし本人は、自分の名前がEdward Lightheartだと告げられても、何の自覚もよみがえってこないらしい。

記事をそこまで読んだ時点で、私のイマジネーションは最大に掻き立てられた。「そうだ、"John Doe"はエイリアンに誘拐されたのよ!人体実験か何かされた後で、証拠を隠滅するため、彼の記憶はエイリアンに消滅させられたのよ!エイリアンはディスカバリーパークを拠点にしているのだわ!」

記事を読み進むにつれて、たぶん思い出したくなかっただろう彼の過去が明らかになってきた。

シアトルに来る直前まで、ラスベガスの姉(妹?)の家に一年以上も居候していたらしい。無職のJohn Doeに手を焼いていた姉(妹?)は、彼を引き取るつもりは毛頭ない様子。ウェブサイトに出てくる彼の経歴は、うそばかり。修士や博士号取得をかたるが、実は大学院のクラスを1コース受けただけ、など。ただ、ヨーロッパ史に造詣が深く、フランス語とドイツ語ができるのは嘘ではないらしいが。

嘘で固めた自分の半生を自分でもどうしようもできなくなった、というのが真相か。その気持ちが、自分の名前を聞いても思い出せない、という状態を作るのだろうか。

一方、ラスベガスからシアトルのディスカバリーパークくんだりまで、どうやってたどり着いたのかは不明。私のエイリアン誘拐説は、まったく否定されたわけではありません.....

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