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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

故郷を見つめ直す... 道明寺

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小学校3年生の時、大阪市城東区から羽曳野市に引っ越した。最寄りの駅は道明寺。ドウ "ミョウ"ジという読み方が、子供心にとっても古くさく感じられ、長い間嫌いだった。中学校の頃、国語の時間に道明寺の糒のことが出て来て、それ以来この地名が好きになった。勝手なものだ。

駅のすぐ近くには、道明寺天満宮と、尼寺の道明寺がある。お寺のウェブサイトには、「当寺は菅原道真公が信心をこめて手ずから刻まれた国宝十一面観世音菩薩像を御本尊とする古義真言宗の尼寺です。」とある。道真公が太宰府に左遷された時、叔母の覚寿尼を道明寺に訪ねて、下記の一首を残したという。

啼けばこそ別れもうけれ鶏の音の 鳴からむ里の暁もかな


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またこの道明寺付近には、応神天皇陵や仲哀天皇陵など、前方後円墳がたくさんある。木が茂ってこんもりしている所は、たいてい御陵と思っていい。開発は進んでいるものの、さすがに御陵の木は切っていない。

日本旅行に同行した旦那も、こうしてあちこち連れ回していているうちに、日本の歴史について興味がわき出したらしい。日本の歴史関係の本を買って帰りたいと言い出した。確か、ライシャワー元駐日米国大使が著した"Japan: The Story of a Nation"を古本屋さんで見つけたはず。私は日本語版を読んだけれど、古代から大戦後までの日本の歴史を、わかりやすく一冊にまとめてあったことを覚えている。この本を薦めよう。




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