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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

移民の数と影響力の相関性

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米国議会で、21年ぶりの移民法大幅改正が議論されている。1,200万人は下らないといわれている不法滞在者に対し、ある過程を経て正式ビザが取得できるようにする一方、グリーンカードや市民権取得費用の大幅値上げも盛り込まれている。

グーグルニュースでImmigration Lawをサーチすると、真っ先に出てきたのが何とインドの新聞記事だった。現在の米国IT企業は、多分インド人エンジニアがいなければ成り立たないのではないか。マイクロソフトのお膝元のここシアトルでも、特にワシントン湖の東側はインド料理のレストランや食料品店がいたるところにある。米国で働くインド人の本国経済に及ぼす影響は大きく、米国移民法に対する関心も高いのだろう。

そこで米国市民権およびグリーンカード取得者数がどのくらいいるのか調べてみた。結果は下記のとおり。お隣のメキシコが第一位なのは当然として、中国およびインドも予想通り上位を占める。

多分そうではないかと思いながら、やはり数字をみて実感したのは、韓国。言語も文字も英語と大きく異なることは日本と変わらないのに、しかも全人口は日本の半分程度なのに、グリーンカード取得者数では日本の3倍、市民権取得者数では日本の8倍に上る。

  グリーンカード(2006年)   市民権(2005年)
順位 人数   順位 人数
メキシコ 1 173,753 14%   1 77,089 13%
中国 2 87,345 7%   5 31,708 5%
インド 4 61,369 5%   3 35,962 6%
韓国 11 24,386 2%   7 19,223 3%
日本 36 8,265 1%   56 2,154 0.4%
合計   1,266,264 100%     604,280 100%

出典:US Homeland Security Yearbook of Immigration Statistics


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