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中国ソーシャルメディア最新事情 その8 政府規制と新浪微博の動き

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エジプト革命Facebookによって起こったという話が春先に流行りましたが
Facebookとスマホのパワーが結びついて、エジプトで起こっている事が
リアルタイムに写真や動画でシェアされたことがポイントだと思います。
そして民衆のデモ情報がソーシャルメディアでリアルタイムに
スマホでエジプト中に伝播されました。
いつ、どこでデモが起こっているかが、
Facebookやtwitterなどのソーシャルメディアで可視化されたことにより、
エジプト国民がデモに参加しやすくなり、民衆のパワーが集結し、
最終的にエジプト革命に至ったという説明が正しいのではと、
私のセミナーなどではお話しさせていただいています。
スマホとソーシャルメディアのとてつもないパワーが、政治をも動かしています。

そして、お隣中国でも、スマホ、携帯電話所有者が増大しています。
9月29日の日経新聞の記事から引用します。
中国ネット調査会社、易観国際の孫培麟アナリストは
「携帯経由のネット利用者は2012年に6億人を突破し、
パソコン経由を超えてネット利用の主流となる」

説明しています。(太字が引用です)

中国での携帯経由のネット閲覧者が来年には6億を突破しそうとの事です。
そして、中国では先日来お伝えしているように
ソーシャルメディアの新浪微博(Sina Weibo)などが2億人のユーザーを獲得しています。

エジプト革命を目の当たりにした、中国政府などがソーシャルメディアの規制に
躍起になるのもよくわかります。
9月末の段階で閉鎖が噂された新浪微博(Sina Weibo)などには、現在も書き込みは可能です。
新浪微博(Sina Weibo)も閉鎖されるリスクを冒すのではなく、当局と好い関係を作り出し
ソーシャルメディアから引き続き、市民の声を発信していこうという戦略に切り替えているようです。

以下、再び前述の日経の記事から引用します。
政府の統制強化に対して、ネット企業側も対応に動き出した。
新浪の曹国偉・最高経営責任者(CEO)は最近、北京で開かれたネットの国際会議で、
「ミニブログの信用を確保する方策を研究している。
デマを流した人に罰を与えることも検討している」
との考えを示した。
(太字が引用)

曹国偉CEOの話を聞いていると、新浪微博が閉じられたら意味がないと考えているようです。
中国政府とソーシャルメディア運営側の「お互いの立場を尊重する大人の関係」で
民主化の動きも止めずに、ビジネスを続けるというスタンスがクレーバーですね。

今後も、来年にも6億人に達する中国携帯ユーザーがソーシャルメディアで
どう、世の中を変えていくのか注目していきたいですね。

最後に、現在の中国ネット人口のご紹介です。
先日29日に、中国ネット人口が5億人を超えたと中国国務院(政府)
新聞弁公室の王晨主任(閣僚級)が講演で発表しました。

本当に中国ネット人口の拡大のスピードは驚異的ですね。
5億人の中国ネットマーケットの日本からの攻略法を今後も考えていきたいと思います。

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