Amazon189ドル, Google24ドル、Facebook4ドル、主要ウェブサービスのユニーク利用者あたりの年間売上最新版

IT業界トレンド

» 2011/01/06

Sollicon Alley Insiderから、最新の「ユニーク利用者あたりの年間売上比較グラフ」が発表された。

情報ソースは、コムスコア社、ブルームバーグ、JPモルガンとなっている。AmazonとeBayはオンラインコマースで、その他はWebサービスなので、単純比較はできないことに注意したい。
　

なお、これに対して、国内のソーシャル系サービスのARP比較チャートは次のとおりだ。

【mixi, GREE, モバゲー、直近決算に基づく業績比較より】

こちらは、2010年7-9月期の最新四半期データに基づいた情報で「登録会員あたりの月売上高」だ。前述グラフは「ユニーク利用者あたり」としているが、この5サービスでユニークユーザーを公表しているのはmixiのみ(ユニークユーザー比率は登録会員の約70%)だ。仮に、他のサービスもその比率と同等だと仮定し、上記グラフを月あたり売上(つまりARPU)に修正し、1ドル83円として比較すると、次のようになるだろう。

　
ユニーク利用者あたりの月平均売上高

Amazon(小売)　1307円
モバゲー　513円
ebay(小売)　270円
GREE　264円
Google　166円
mixi　84円
Ameba　79円
Mail.ru(ロシア・ポータル)　69円
Yahoo　55円
ニコニコ動画　47円
Tencent(中国ポータル)　28円
Baidu(中国検索サービス)　28円
Facebook　28円

ユーザーあたりの純利益で考えると、世界的に見ても、モバゲーのARPU、513円は突出していると言えるだろう。これに対してFacebookが28円となっている理由は次の通りだ。

1. 売上の内訳が異なる点
モバゲーは広告売上やプラットフォーム売上より、内製ゲーム売上の方がはるかに貢献している。つまりゲームデベロッパーとしての売上だ。それに対してFacebookは広告が2/3、プラットフォーム課金が1/3。しかも内製の有料アプリはない。この点、Facebook売上構成はmixiに近い。

2. ユーザーの平均収入が異なる点
モバゲーは国内のみのサービスだが、Facebookは全世界に広くユーザーを持っている。発展途上国も多いため、ユーザーの平均年収に大きな格差が生じている。

ただし、Facebookも今後プラットフォーム課金(Facebook Credits売上)に力点をおくと表明しており、かなりの伸びしろがあるのではないだろうか。少なくともmixiの半分、40円〜50円程度まで伸ばすのは比較的容易と考えられよう。

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斉藤徹 2011/01/06 01:33:33 Comment(0)

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