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Facebookの2010年売上予測は1300億円,うちFacebook Credit効果は315億円か

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昨日,このFacebook CreditがFacebookの収益に大きく貢献するだろうという予測がInside Facebookで記事化された。そこではFacebookの2010年度売上予想にも言及していたので,かいつまんで数値を中心にご紹介したい。

ちなみにFacebook Creditとは,Facebook自らが提供しはじめたオリジナル課金サービスだ。ユーザーはアプリ・デベロッパー。既存サードパーティのチャージ率(売上に対する手数料)10%前後であったのに対して,Facebook Creditは30%と高額であるために,Zyngaなどメジャー・プレイヤーを中心にデベロッパーの反発も強い。

このInside Facebook記事では 「Facebookの従来の2010年予想売上11億ドル(990億円)にはFacebook Creditの増収効果が見込まれておらず,それを含むと2010年トータルで3.5億ドル(315億円)プラスになるのではないか」としている。

その背景には急成長している米国バーチャルグッズ市場がある。この市場は2010年米国だけで16億ドル(1440億円)規模と期待されているが,そのうち52%の8.35億ドル(751億円)はソーシャルゲーム発で,しかもその大部分がFacebookからと見込まれるからだ。

これを裏付けるように,先週行われたTechCrunch Discuptにおいて,前FacebookプレジデントのSean Parker氏が「Facebook Creditは第三の収益源になるだろう」と述べている。

「第三」とは,セルフ広告(セルフサービスで利用できるFacebook広告),ブランド広告(ブランド企業とのタイアップ広告)に続く収益源であることを示唆している。

参考まで,Inside Facebookが予想している2009年,2010年のFacebook売上予測および今回の上方修正を表にすると次のようになる。

Facebook1_2

黄色になっているのが今回の修正値で,バーチャルグッズ売上が1.5億ドルから5億ドルと,3.5億ドルをプラスしている。これにより,2010年を通じたFacebook売上予測は14.5億ドル(1305億円)となる。

なお,この2010年修正値におけるARPU(会員あたり月売上高)を日本のSNSと比較すると次のようになる。

Facebook2

ただし,Facebookは2010年InsideFacebookの予測値(会員数は5億人と仮定),mixi,GREE,モバゲーは2010年1-3月期実績である点に注意したい。またFacebookは会員数ではなく月次ユニークユーザー数である点も国内SNSと異なる。(会員数は月次ユニーク数より多いため,それを考慮すると国内SNSとFacebookのARPU格差はさらに開くことになる)

【国内SNSの詳細な分析はこちらまで】
【2010年5月最新版】直近決算発表に基づくmixi,GREE,モバゲーの業績比較 (5/19) 

Facebook自身は自らのアプリ・コンテンツを持たないオープンモデルのため,国内SNSのうちmixiと同じスタイルだが,まだマネタイズ余力は十分あると言えそうだ。

【関連記事】
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