コンピュータというと、シリコンで作られて数値演算を行い、電気で動く、と思いがちですが、タンパク質で作られてDNAを演算して溶液の中で動く、という「DNAコンピューター」が、日経サイエンス2006/08号に紹介されていました。
6月は、本業が忙しくてついに1本しかエントリがかけませんでした。7月ももろもろ続きそうなので、ここはひとつ書きやすい趣味ネタで。
さて、このDNAコンピューター、記事を読んでも難しくて私には正確にその働きを理解できないわけですが、それでも大学の時に習った「オートマトン」という原始的なコンピュータの姿にそっくり。このオートマトンは、まるですごろくのように、サイコロを振ってその目の数進んだらコマの命令に従う、という感じで、コマをすすめて、命令を読み込んで、実行して、またコマをすすめて、というような動きによって演算するものなんです。DNAコンピュータも、らせんのDNAの配列を1つ読み込んで、命令を実行して、次の配列を読んで、とオートマトンとして動きつつDNAを操作していくようです。そして、“問題のあるDNA配列を発見したら治療薬を放出する”のような演算を実行して病気を治していく、といったことが将来期待されているようです。
直接DNAを演算処理していくコンピュータってのは、ものすごくハイテクっぽいですが、それによって遺伝子操作されるというのは、ちょっと怖い気がします。とはいえ、これで難病が治療できるなら素晴らしいこと。
ちなみに、1カ月前の日経サイエンス 2006/07号には、「トポロジカル量子コンピューター」という、“時空のひもの束”で計算するというものすごいコンピューターが、さらに1年前の2005/02号では「計算する時空」として、“ブラックホール”を計算に使う、というこれまたものすごいアイデアが登場しています。もちろん、すべて科学者が真剣に議論しているものですが、いったいこれで何を計算しよというのか想像もつきませんね。だから面白いのですけれど。
こうしたアイデアが本当に実現されるころには、インテルは宇宙でチップを作るようになっていて、ネットはWeb25.0くらいになってるんでしょうかね。長生きが楽しみです。
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新野淳一
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