いままで日本には、グーグル、アマゾン、マイクロソフトといったメジャーなクラウドベンダーのデータセンターは存在しませんでした。しかし、日経コンピュータ4月29日号が報じたところによると、マイクロソフトのクラウド用データセンターが日本に設置されたそうです。メジャーベンダーによる初めてのデータセンター設置でしょう。
データセンターはWindows Live用で、Hotmailのデータを保存するほか、今後はSkyDriveのデータも保存されるとのこと。
建屋は日本の大手通信事業者が東京近郊に保有する設備を利用。マイクロソフト日本法人がデータセンター運営に必要な免許を取得した。
運用は4月から開始されているとのことです。
マイクロソフトにとって、クラウド戦略の中心にはWindows Azureがあるはず。コンシューマ向けのサービスから始めて、今後はよりサービスレベルの高い企業向けのサービスへとレベルアップしていくのではないでしょうか。
アマゾンやグーグルはコンシューマ向けビジネスでは国内でも強力なプレイヤーですが、企業向けクラウドサービスのベンダとして見た場合にどうでしょうか。何かトラブルが発生した場合に、企業ユーザーが納得するような十分な対応ができる体制があるとは思えません。それに比べると、マイクロソフトの日本法人は企業向けビジネスへの実績がある分、選択肢として優位にあるでしょう。
いままでクラウドは新しいテクノロジとして、トラブルなどがあっても自力で対応できる企業がチャレンジしてきた側面が強かったといえますが、今後多くのエンドユーザーが検討するようになってくると、こうした体制面での差が表面化してくるように思います。そして、規模の経済が利いてくるデータセンターの運営では、このボリュームゾーンにあるエンドユーザーをいかに取り込むかが重要になるはずです。
とはいえ、マイクロソフトのWindows Azureはまだ正式サービスを開始していません。最後発である分、国内にデータセンターを設置するなどの差別化の施策をしなければならないと考えているのかもしれません。
本エントリはBlog on Publickeyからの転載です。
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新野淳一
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