「むささびの視点」の谷川さんからトラックバックをいただいたので、そこで触れられていたコンテンツをお金に換える、というお題についてエントリしてみます。
7年前、@ITを立ち上げる直前まで、私は紙の出版に関わっていました(谷川さんも、紙の出版人としては僕の先輩でしたよね)。
その経験から思うのは、雑誌や書籍といった紙の出版物は、出版物をお金に換えるインフラとして流通と販売(つまり日販東販や日本全国の本屋さん)がしっかりとあったので、なんとかそのインフラに乗せてしまえば、出版社はコンテンツの魅力を作り出すことにフォーカスしやすい環境だったのではないか、ということです。もちろん、雑誌の場合には広告営業力も大事ではありましたけれど。
一方のオンラインコンテンツでは、コンテンツをお金に換えるためのインフラが弱い(読者には課金しにくいし、広告主には自分で営業しなければいけない)のが現実。そのためコンテンツホルダーは、コンテンツの魅力を高めるだけでなく営業力も高めないと、収入を高めるのはなかなか難かしそうだなあ、というのが僕の感触です。
そういう意味で、オンラインのほうが組織のスケールメリットを生かしやすいような気がしています。ただ、私はコンピュータ関連の出版の経験しかないので、ファッションとかエンターテイメントなどを題材にしたジャンルは、例えばオンライン広告の代理店が活発だったりと状況が違うかもしれません。
GoogleのAdSenseのように、コンテンツホルダーに対して広告営業、広告代理店の肩代わりを完全に果たしてくれるインフラもぼちぼちでてきました。いまはAdSenseだけですが、これからAdSnse以外の選択肢が他社から登場したり(マイクロソフトにその動きがありますね!)、マイクロペイメントのインフラがどこかから登場して、オンラインコンテンツから収入を得やすい環境が整うことを期待しています。そうすれば、コンテンツホルダーやサービスプロバイダーは得意のコアコンピータンスに注力しやすくなりますからね。
でもいまのところ、AdSenseだけで食べていけるようになるには、かなり高いハードルを超えなくては行けません。なかなか難しいですね。
Special
- PR -| kouta | 2005/12/15 15:50 |
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小額での課金の仕組みがうまく機能しだすと、広告以外の方法がいろいろ考えられますね。iTunesなんかも、そういう意味ではオンラインメディアになりうるのかもしれません。もっと編集的な要素や、幅広いコンテンツを提供するようになると、実績からいってMSよりも脅威かもしれませんね。 | |
| jniino | 2005/12/15 18:04 |
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おっしゃるとおり、すでに課金をじょうずに実現しているiTunesやAmazonが、課金機能をサードパーティに解放して課金インフラとして回り始めるといいのではないかなあ、個人的にはと思ってます。彼ら自身がコンテンツを提供するようになると、確かに驚異かもしれませんね。 | |

新野淳一
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