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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

メディアの価値をお金に換える

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 広告ビジネスへの進出によって、マイクロソフトがWEBメディアのライバルになるという新野さんのブログが掲載されている。その新野さんも参加されていた、記者や広報担当者などなどが大勢集まった忘年会(?)の席では、一部で紙のメディアが厳しいというような話題を肴にシェリー酒を飲んでいた。

 広告がメディアのおもな収入源であるというのは、紙もWEBも大きくは違わない。メールも含むネット型のメディア広告は、紙にくらべ柔軟性と機動性に富んでいることがその性質の違い。ある意味スペースを自由に変更でき、インタラクティブに内容を変化させることも可能。アクセスログを取得できるのも、大きな強みだ。一方、紙の場合は、極端なことをいえば掲載場所と大きさしか売りのネタがない。

 「XXXマガジン」という雑誌(あるいはWEBメディア)の価値は、そのタイトルや出版社、結果的に何万部売れているかにあるわけではなく、価値あるコンテンツがそこに集まっていることだと考えている。広告のスペースを増やすことや工夫を凝らした広告表現ができるというのは、メディアの付加価値であって、そのものの価値ではない。本質的なメディアの価値はコンテンツそのものであり、それをどのようにお金に換えていくかが出版社やメディア提供会社の経営手腕ということになるのだろうか。記事コンテンツの二次利用や三次利用、印刷やWEBページという「形」にこだわらない提供形式などを組み合わせ、いかなる方法で顧客から対価を得るか。

 ITmediaの記事によると、週刊現代が電子書籍になるとのこと。電車の中吊り広告などを見て一部だけ読みたいような場合に、記事単位でも購入して読める。提供形式はイーブックなので、紙のようなイメージで読むことが可能だ。これはまさに記事そのもの価値をお金に換えようとする試み。さて、この形式でうまく商売が成り立っていくだろうか。メディアに関わっている身としては、結果を見守りたい。

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