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「電子書籍時代のビジネスパーソン出版戦略」の本を企画しています

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何回か当ブログでも書いていますが、3冊目の本となる「電子書籍時代のビジネスマンのための出版戦略」を企画しています。

まだ正式に出版社の企画は通っておらず出版社も未定ですが、最近ブログやTwitterに書くことで、色々なアイディアがふくらんで来ました。

一度まとめてこちらで紹介したいと思います。

 

ここ数年間、多くのオルタナティブブロガーが本を出されています。

林さん、大木さん、私のような普通のビジネスマンが、出版を契機に、その後いろいろな形で活動が広がっています。

現在皆さんはブロガーですが、3-4年前にブログを始める前は、みな普通の会社員でした。

そしてそのような方が、ブログを書くことで自分なりのテーマを深めて、メッセージ力も上げて、出版の声がかかる、というパターンが実に多いのです。

 

一方で、「いつか本を出版したい」という方々の潜在ニーズも高いことを実感しています。

こちらに書きましたように、2010/11/26に「ビジネスマンのための出版戦略」というタイトルで講演会を行ったところ、30名の方々が参加されました。

実際に講演会を実施して分ったのは、「いつか本を出したい。出版は憧れ」という方が非常に多いことです。

このようなお話しをする際には、いつも下記のようなペルソナを紹介します。

「出版したい」ビジネスマンのペルソナ

42歳。一部上場企業の会社員。新卒入社で22年間勤務。現業務(マーケティング)は10年目。家族は妻と中学生の娘1人

部下5名の管理職。経験を積み仕事は順調だが、将来に漠然とした不安。個人として世の中の評価を高めたい。蓄積した経験を、社外にも個人として情報発信したい。

出版すると何が変わるのかは分らないが出版は憧れ。しかし会社や周囲との関係が難しそうだ。具体的な出版の方法も分らない

インターネットやパソコンが自由に使える。日記風のブログもハンドル名で書いている。実名はちょっと恐いかも

 

このペルソナをご紹介すると、非常に多くの方々が、「これは私自身だ」とおっしゃっいます。

出版したいという人達も、実際に出版された人達も、変わりなく共通です。

『ビジネスパーソンとして今まで蓄えてきた経験を本にまとめてみたい』という深い思いがあるということを強く感じます。

恐らく、このまま仕事を続けるだけでは不安で、自分自身の個人ブランドを確立したい、という気持ちがあるのでしょう。

 

よく分ります。

実は、このペルソナは私自身でもあるのですから。

 

一方で、多くの方々が、

・実際にどのように出版すべきなのか?

・出版すると何が変わるのか?

・そもそも自分にとって出版がどのような意義があるのか?

という点が今一つハラに落ちていないため、出版に踏み出せない状況にあるようにも感じています。

 

そこで、

・ビジネスパーソンが出版する意義

・自分の経験を元に出版したビジネスパーソンの経験談

・出版するための具体的なノウハウ

をまとめた本を出すと、ビジネスパーソンのこれらのニーズに応えられるのではないか、と考えています。

 

さらに今年、日本は電子書籍元年になります。

4月末にiPadが出てきますし、年末にはKindleの日本語版も出てきます。

今年の後半には、電子書籍がビジネスパーソンが出版する際の強力な手段になる可能性が、極めて高いと思います。

ビジネスパーソンが電子書籍で出版する方法論は、まだ確立したものはありません。

しかし既に様々な方々が議論を始めています。

これらも取り込んでいければ、今までとは違った視点で「電子書籍時代のビジネスパーソン出版戦略」が語れるのではないかな、と思っています。

 

既に先行して、実際に出版を経験された数名のビジネスパーソンの方々(ブロガー含む)にご協力いただき、先行インタビューも行っています。

インタビューを通じて非常に多くのことを学ばせていただきました。

当初の仮説で、正しかった点、進化が必要な点、色々と見えてきました。(ご協力下さった皆様、ありがとうございました)

電子書籍以外の部分は既にかなり出来上がりつつあります。

電子書籍の部分も、『戦略プロフェッショナルの心得』PDF版無償公開等で色々と試行錯誤していて、経験値を蓄え始めているので、割と短い時間で書き上げられるかもしれません。

単なる電子書籍のノウハウ本ではなく、ビジネスパーソンにとっての出版の意義を自分で問いかけられるような本にしたいと思っています。

 

この本自体を電子書籍で出版してみるのも、面白いかもしれませんね。

ご興味がある方は、先日の講演会の資料もぜひご覧下さい。

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