「ゆるやかな徒弟関係」の時代
新年を迎え、一人の個人メディアらしく2008年の
web業界で新しく来そうなムーブメントを予想してみたいと思う。
私が2008年のweb業界に来ると思っているのは
「徒弟制度」の再来だ。
徒弟制度の意味をgoo辞書で引いてみると
とてい-せいど 4 【徒弟制度】
中世ヨーロッパの手工業者組合(ツンフト)において、親方・職人・徒弟の階層関係に基づいて技能教育を行なった制度。
となっている。
今後、日本も含めたオンラインの世界では、
この徒弟制度に近い技能教育のネットワーク化が
に行われるのではないかと思う。
誰もが検索エンジンを使い、必要な情報にアクセスでき、
まとめた知識をブログなどを使い簡易に発信でき、
発信者同士がSNSにてつながり、互いの常に新しい情報を得合い、
優秀な情報発信者は、ソーシャルブックマークで抽出されていく。
こうした状況が整った現代において
仕事や、会社の壁を超えた、「ゆるやかな徒弟関係」
の時代がくるんじゃないかと思っている。
例えば、私の場合、OBIIという団体のイベントによく参加させていただいているが、
そのメンバーの中で「sam-karo」さん(以下さむさん)を先生と呼び、
食事や、飲み会の席、イベント場などを通して、先生の様々な知見を伺っている。
実際さむさんとは仕事の業界的なつながりはあれど、ほぼ1年前は全くの他人ではある。
しかし、ブログやオフラインイベント、SNSなどでつながり、
こうして知見を伺い、相談などに乗っていただくようになり、
「さむ先生」と師事するようになった。
インターネット以前では、こうした「社外のつながりによる技術の継承」は、
「肉親」や「知人の紹介」でもないかぎり行われてこなかったことだが、
先にあげた4つの要素が互いに作用し合い、
こうした「ゆるやかな徒弟関係」がまったくの他人同士で行われていくような、
事例が今後増えるのではないだろうか?
世界の人とつながるにはまだまだ言語の壁や、
世界をまたいだ関係性のサービスの不在などがあるため難しいが、
きっと、こうした時代は来る!
実際の勉強の成果は、まだまだ明確に現れている訳ではないが、
サムさんを初めOBIIの方々や、オフラインイベントで知り合った方々
もちろん、オルタナティブブログのブロガーの皆様から、
多くの影響を受けていると、自覚している。
今年も、皆様からの影響を受け、飛躍していきたいと思います。
今年も「一人シリコンバレー男」こと、「工藤拓也」をよろしくお願いいたします。