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二度目の社会人を始めた男が、新しい挑戦への第一歩を踏み出す!

ブログは所詮ニッチメディア「ブロガーは政治ネタを扱うべきか」

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前回は、少し砕けた政治ネタでしたが、
今回は真面目なネタです。
 
安倍総理が辞任するということで、ほぼすべてのメディアが、
政治一色となっておりました。
朝のワイドショーのそれぞれのTV局のきり方がおもしろいのなんの
 

しかし、自分も含めブロガーの何名かの方々も政治系の話題を振っていましたが、、、
ブログで政治の記事を見てもなんだかつまらない。


リアルタイムで進行していることなので、
ブログとの親和性は高いと思いきや、グッと心をひきつけるものが無い。



普段は聞き流しているニュースの切り口や議論のほうが面白く感じてしまいました。
不思議だな~と思っていると、ちょっと自分のもやもやした感情を
落とし込んでくれる記事を発見できました。

smashmediaさんのいい記事
 
 
そもそも影響というものは、情報の深さ(同じ情報を同じチャネルで発信し続ける継続性と信頼性)に加えて、情報の伝達力(どれだけ多くの人に届けられるか)によって決まる。

第一、多くのブログはマスメディアの二次情報に過ぎない。もちろん情報伝達って意味では「ブログで知った」という場合にはそうカウントされるんだろ うけど、テレビや雑誌で取り上げたニュースについてコメントしているだけなんだから、少なくともそのブロガーはテレビや雑誌を見てるわけだよね。

中略

テレビのいわゆる「7時のニュース」の何がすごいかって言うと、その日の出来事を60分にまとめてくれる編集ノウハウがすごいんです。その切り取り方に中立性正当性がないとダメだけどね。
 
「中立性」と「正当性」

この二つが政治のネタをブロガーが書いても面白くない原因かもしれません。


ブロガーは、基本的には一人で記事を書きます。
自分が感じたことについて書くので、そりゃ主観たっぷりになります。



ジョブズLOVEな人がipodの記事を書くと実際の性能より、
自分の主観がいい方向にプラスされた記事ができあがります。



この場合は、「共感」的なポイントが増えたり、
マニアにしかわからない「ここがすごい!」というセールスポイントが見えたりして、
なんと無しにブログを読んでいたとしても、商品がほしくなったりします。


それは、ブロガーの記事が良いこともありますが、
商品自体の元々の楽しさやよさをブロガーが引き出しているから、
心を掴むことができます。



しかし、政治は、公共の話題です。
普通に予備知識もなく話をしてもおもしろいわけがない。
それを面白く、わかりやすく視聴者に伝えるのもメディアの仕事だとおもいます。


ブロガーもメディアの一つとしてみるならば、
こうした「政治」の話題も柔軟に取り組むべきですが、
ブロガーは主観の入った記事を(どうしても)書いてしまいます。
なぜならブロガーは「言いたがり=主張したがり」だからです。

そして、政治に詳しくない自分が見ても、ベースとなるの政治の知識の違いから、
なぜ、そのブロガーがこうした主張をしているのか理解ができなかったりします。


しかし、TVや新聞の場合、一歩引いた主観を交えない
事実の映像や、事実の端的な説明をまとめた解説などによって
読み手を同じ知識の前提まで近づかせ、わかりやすく政治のニュースを伝えます。



今回の安倍総理の辞任をみて、
TVなどを含む既存のメディアは、普通に話したらおもしろくないor理解しづらい、
政治」を「中立性」と「正当性」を持ちながら
わかりやすく視聴者に伝えるノウハウはダントツに上だと実感しました。




わかりやすく、ニュースを編集し
中立性や、正当性などを持って発信するためには、
長年の編集のノウハウと多くの人による検閲が
必要になるかと思います。
逆にいいかえると、決してブロガーが、たどり着けないポイントです。

政治」というネタを柔軟に面白くわかりやすく公平に伝えるブロガーが増えたときにこそ、
ブロガー=ニュー・メディアとして真に認められるのではないでしょうか。

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