「期間は2年、費用は3億円だ」。
まだ何も決まっていないのにこんなことをトップから言われたら、次期システム構築担当者はどう思うだろうか。どう行動するだろうか。とにかく夢も希望も最初から失せてしまう。
「次期システムは君たちの双肩にかかっている、よろしく頼む。費用や期間については、会社の実情を良く知っている君たちだ、よく考えて提案して欲しい。しかし必要だと判断できれば、なんとかして工面するから、業界をあっと言わせるようなシステムを作ってくれ」。
こんなふうに言われたら社長に成り代わって頑張りますよね。
ネットワークが高速化され、いつでもどこからでもアクセスできるようになると、ITインフラは、これまでの分散から、また集中に戻る。
現時点ではっきりいえることは、いずれにしてもデータはサーバで一元管理。
処理を分散しているパソコンやモバイル端末でやらせるか、それも仮想化してセンター集中させるかだ。
興和不動産の事例は参考になる。
興和不動産では、リッチクライアントで業務をWeb化したが、それをシンクライアント環境で動かしている。
つまり、もしターミナルサービスでは通信事情で使えない環境があった場合は、パソコンリッチクライアントとして稼働させることができ、普段はシンクライアント環境で動かすということだ。
これで管理面と運用面の両方を満足させることができる。
トヨタの生産工場のシステムをどこかのエンジニアリング会社に外注するでしょうか。
生産技術のノウハウは競争力の源泉でしょう。
門外不出ではないでしょうか。
会社の業務システムはどうでしょうか。
仕事のノウハウがプログラムとして蓄積されています。
銀行業務はほとんど情報システムで成り立っています。
トヨタの工場のようです。
ここを自社開発せずパッケージで済まそうとするとどうなるでしょうか。
永遠にナンバーワンにはなれないということを自ら証明するようなものです。
人が作ったお下がりを使うわけですから。
もちろんそれでいいという考えもあります。
しかし世界で戦おうとしているグローバル企業が、自社のノウハウが詰まった業務システムの部分までパッケージで済まそうというのは絶対に間違っていると思います。
作っている製品だけに競争力があるのではなく、それを支える業務システムにもノウハウが詰まっていると思います。
パッケージやWebサービスで済ませられるのは、法律で規制のある会計まわりや間接業務です。それでも営業支援システムなどは場合によってはノウハウの塊です。
何で当社は勝負をしているのか、勝負している部分は手作りシステムで行くべきです。
今、手作りシステムを短期間で開発できるツールはそろってきています。
プルグラミングを覚える必要があるだろうか?という議論があります。
あるに決まっています。驚きました。
どうやったらコンピュータを自分の手の内にしておけるか、それを考えないといけないし、そのためのツールの調査を怠ってはいけないと思います。
感動的なお話が伺えた。
業界トップ企業の係長(当時)が次期基幹業務のフロントにBiz/Browserを採用するにあたって考えたこと。
Biz/Brows
erを採用すれば、C/S並みの操作性とレスポンス確保、運用に入ってからの保守コストの激減は、他社事例から確認できていた。
しかし自分の立場で社長まで説得するにはいくつもの壁がある。
問題は大きく2つ。
1.大手ベンダーはBiz/Browserを奨めない。
2.メーカであるアクシスソフトの経営は大丈夫か。
1.についてはこうだ。
それは当然だ、OSが変わるたびに新しいパソコンがOS付で売れたのに、売れなくなってしまうし、システムの新OS対応のための改修費用が取れなくなる。サーバも三分の一程度の台数で済んでしまう。ネットワークも従来の設備で間に合ってしまう。
そんなベンダーの都合に我々が乗る必要は無い!
2.についてはこうだ。
Biz/Browserを採用してすぐアクシスソフトが倒産しても、Biz/Browserが使えなくなるわけではない。少なくとも5年は使える。5年も経てば時代は変わる。その頃には新しいツールが出ているかもしれない。今採用するのに困らなければいいはずだ。しかもBiz/Browserはサーバと祖結合なので、サーバ側の資産は、いずれにしても守れる。
これがっ上司をを説得するときに強調した点だという。
しかしなぜBiz/Browserを信念をもって推せたかというと、それまでのシステム開発や運用の苦労が身に沁みているからだという。もしBiz/Browserを採用しなかったら今度どんなことになるか、その苦労を考えると、真剣に推さざるを得なかったのも事実だという。
Biz/Browserの採用の最大の障壁は、ユーザ企業の方式設計の責任者が、保身に走ることだという。会社のために行動できるか、責任をベンダーに押し付けるか、それによって決まってしまうという。
別のユーザのBiz/Browser採用責任者も言っていた。
Biz/Browserは世に出るのが早すぎたかもしれないね。ユーザに判断する力がなさすぎるのが問題だ、と。
システム開発プロジェクトで、人手が足りず、協力会社や人材派遣会社に人材供給を求めることがある。
そんな会社にとても優秀な50代のベテランを提案したところ、話も聞かずに断られたと、あるソフト会社の営業の方が嘆いておられた。
理由は、プロマネが自分より年上だと使いにくいからというものだ。
私は思わず言った。「そんなプロマネこそマネジャーとして失格だ!」と。
自分より年下の、経験の浅いものを使って仕事をするということは、それだけリスクを背負うことになる。
PIMBOKを覚えてPMIPの資格を取るのもいいが、その前に、大前提として、PMとしての資質の有無が問われるべきだ。
PMには、目的を達成するための強靭な意志と、目的達成のためなら何でもやるという勇気が必要だ。それが無いものがPMになったら周り中が不幸になる。
年上の経験豊富な方をブレーンにして、十分活躍してもらうことができれば、プロジェクトの成功率は高まる。わたしはそういうPMを知っている。
若いプロマネに告ぐ、経験豊富な年配SEを使いこなせてこそ一人前ですぞ。
日経の情報システム大賞を受賞された杉浦さんに、引き続き手がけている、病院総合システム開発現場の活き活きとした状況を報告していただきました。
心あるプロマネ、SEの方に、コメントも含めて熟読していただきたいと存じます。
データベースソフトと言えば、ここ25年ほどは、ORACLEに代表されるRDBMSのことを指す時代が続いたが、ここに来て多様化してきた。
日経コンピュータの2010年4月28日号66ページの「CloseUp」に、「リアルタイムに近づくバッチ処理。大量、高速、安価が身近に」と題してユニバーサル・シェル・プログラミング研究所の「ユニケージ開発手法」とHadoopを紹介している。
一方で可変長データの取り扱いに長けているという4DDAMという製品も出てきた。
HOWSのISSEIも定形データの処理ではHadoopを凌ぐ性能とのことだ。
膨大なデータを瞬時に処理する時代になってきた。
既存のRDBではどうにもならない問題を解決できる技術がようやく整ってきた。
問題は日本の、残念ながらとても保守的なデータベースエンジニアが、少しの勇気を発揮していつ採用するかだ。
大規模システムを受注し、プロマネだけやって、実務は協力会社に任せていた会社が、ここに来て内製化に切り替えている。
今日聞いた話だが、内製化したのはいいが、社員に技術力が無く、大量データのレスポンスを確保できない。
このままでは訴訟になるのではないかとの話だった。
企業の情報システムがWeb化されるにつれてセンター集中になってきた。
できるだけ無用なトラフィックを減らす必要がある。
そのためには、クライアントパソコンとサーバ間は、データのみが行き来するようにすることが大事だ。
HTMLベースのシステムでは、画面/プログラムが、画面遷移するたびに、しょっちゅうダウンロードされるので、貴重な通信資源のほとんどがそのために使われてしまう。
さらに、通信負荷を減らそうとメタフレームのようなターミナルサービスを使うと、処理がサーバに集中するのでサーバ台数を相当増やさねばならないし、高いライセンスも払わねばならない。ターミナルサービスは、企業の業務処理システムに限定すれば、本格的なWeb時代への移行期間のみに必要とする技術だ。
Biz/Browserなどのリッチクライアント(RIA)技術を使えばデータしか行き来しないのでまったく無駄がない。

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