エンジニアの価値とコミュニティの役割
オブジェクト倶楽部の今夏のイベントが終了しました。ちょっと思いを書いておきます。
3K(きつい、きつい、きつい)といわれるこの業界を変えて行きたい。そのためには、「エンジニア」という職種の人の価値を上げていくことが自分のミッションの1つだと考えている。
最近強く思うことは、
エンジニアの価値は、実は、世界と無関係にその人についているわけではない、ということだ。AさんとBさんの間にある「関係」に価値がある場合がある。
「あの二人が組むと、プロジェクトがうまくいく」というのは、Aさん、Bさんの属性として価値があるのではなく、その「間」に価値がある例だ。また、どんな知識やスキルがあっても、世界と関わらなければ、それは無価値。そして、その価値は、人と人との「関係」についている。
この意味で、コミュニティは、エンジニアの価値に大きく貢献できると思っている。他のエンジニアと知り合い、共感し、お酒を飲んで、「間」にある価値を向上させることができる、という重要な役割を果たしているのではないだろうか。こう考えて、今後もオブジェクト倶楽部を続けていこう。
ところで、エンジニアは、会社に「属して」(belongs to)いる。会社には、利益や社会貢献(あるいはそこからブレークダウンされる価値に対して)強いコミットメントをしている。ここでは、プロフェッショナリズムを求められる。一般には、「エンジニア-会社」関連の会社側多重度は1だ。一方、エンジニアは、コミュニティに「参加して」(participates in)いる。コミュニティは1つのテーマのもとに、エンジニア同士が「関係」を育む場を提供する。コミュニティ側の多重度は、多になり、タグのような関係になる。この中で、コミュニティの果たす役割、が今後大きくなるという予感がする。