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分散ペアプロ(Remote Pair Programming)は可能か?~JUnit の開発はSkype/VNCで

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リモートでのペアプロは可能だろうか?YES。

実はJUDEの開発は、日本と中国での分散開発だ。ただし、完璧なペアプロではない。共通言語がお互い片言の英語、という状況であり、電話を使うのは返ってストレスになる。実際にはメッセンジャーを常時立ち上げて会話している。表示名を「名前(現在のタスク名)」とするなど、工夫をしてコミュニケーション効率を高めている。

最近のXP本家メーリングリストに、Kent Beck が投稿していた。

JUnit の開発は、コードの50%がペア。実際リモートペアプロなんだ。VNCとSkypeを使っている。

なるほど。Skype/VNCが使えるようになって、リモートペアプロの手段も現実的になってきたのだなぁ。

ちょっと、話題がずれるが、ペアプロの効用にはいろいろある、たとえば常時レビューによる品質向上だ、ということもできる。ぼくが気づいているもっとも大きな効用は、勇気による効率向上だ。

ペアになると、人間勇気がわく。XPアンギャで「ペアドロー」(ペアになってモデルの顔を描いてもらう)をやったときに、わざと、モデルに顔の向きを変えてもらう。そうすると、一人で描いているときは何も反応がなかったのに、二人だと、「すみませ~ん、こっち向いてくださ~い」という声が出る。そう、この

声を出す勇気が出る、というのがとても重要だと思う。

一人だと悩んでしまって帰ってこない人もいる。また、「きっとこうだろう」と勝手に仕様を推測して作ってしまい、大きな後戻りになることもある。二人だと、「じゃあ、聞いてみよう」ということになる。人間は間違いやすく、人に頼りにくい。その弱さをペアプロはうまく補うことができる。

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