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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

白と赤の名産品の話

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他人が見ていなければ売れ残りの品を回収して「再生」することが、一種の流行ではないかと思うくらいに最近のマスコミを賑わせている。甘党の僕としては、「白い恋人」とか「赤福」のニュースは大変に残念だ。最近も近所の大手スーパーの食料品売り場で北海道展が開催されたのであるが、定番とも言うべき白い恋人が陳列されていないと、どうも気分が落ち着かない。代わりに六花亭の「マルセイバターサンド」でもと思ったのであるが、売り場に見当たらなかったので、仕方なくすごすごと寂しい思いで帰宅した。

僕はこのあたりのルールについて素人なので調べてみたら、厚生労働省の「加工食品に関する共通Q&A」についてのホームページにある説明が割とわかりやすい。要するに、赤福で問題になったのは「消費期限」であり、白い恋人で問題になったのは「賞味期限」らしい。

前者は「品質が急速に劣化しやすい食品であり、具体的には、定められた方法により保存した場合において製造日を含めておおむね5日以内の期間で品質が劣化する食品」とある。確かに赤福の消費期限は、通常が購入の翌日あたりであることが多いような気がする。期限が間近にせまっているのに、夕方近くの名古屋駅売店に山積みになっていて大丈夫なんだろうかなんて、余計な心配だろうなと思っていたら、実はそうではなかったというわけだ。

人間はそもそも草食だと聞いた事がある。その証拠に植物性食品が少々傷んでいても平気で食べられるが、動物性のはたちどころにダメージを食らうことからも立証されるのだそうだ。赤福は植物性だろうから少しくらいなら平気かもしれない。最近は節制を心がけているのでやらないが、かつて貧乏(?)だった頃は皮の硬くなった大福でも平気で食べていた。特に網で軽く炙ったやつなんかは香ばしくて大変にうまいものだ。少し位カビがついていても、こそいでしまえばわからない。でも健康に悪そうだからもうやらない。ちなみに肉食の犬なんかは、傷んだ食べ物に対する耐性は人間の逆なのだそうだ

ついでながら一方の白い恋人の「賞味期限」の方はどうだろう。先のQ&Aによると「『消費期限』に比べ、品質が比較的劣化しにくい食品等に表示する期限表示の用語」であり、「賞味期限を過ぎた食品等であっても、必ずしもすぐに食べられなくなるわけではありません。」とある。期限に対する考え方は少しおおらかなようだ。あまり神経質にならなくてよいかもしれない。確かに賞味期限が1年後だったりすると、少し位それを突き抜けていても「まあ、誤差の範囲だな」などと思って平気で食べていたりする。実害はないのかもしれないけれど、やはりここは企業としても姿勢の問題なのだろう。

僕個人としては、白い恋人にせよ、赤福にせよ、なるべく速やかに市場に復帰してもらいたいと願ってはいるのだが。

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