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コンテンツの信頼性分析

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ブログやSNSそしてYouTubeやニコニコ動画等の動画投稿共有サイトの普及によりCGM(Consumer Generated Media)やUGC(User Generated Contents)と呼ばれるように消費者が生成するデジタルコンテンツが増え続けています。消費者が生成するデジタルコンテンツが増え続ければ、「YouTubeは規制からクリエーター支援のプラットフォームへ」等でもご紹介させていただいたように、プロシューマ等のクリエーターの育成、デジタル著作権のあり方、そしてCGMやUGCから商用コンテンツにトランスフォームしていく環境を整えていくことが必要になってきています。

また、「ブログは信頼性を高められるか?それとも信頼性を失ってしまうのか?」でもご紹介させていただいたように、ブログを信頼できると答えているユーザは6割と答えている一方で、日本のブログのスパムは4割にも上っています。

4月11日、総務省は3月26日に開催した「情報通信審議会情報通信技術分科会(第57回)」の配布資料を公開しました。資料に記載されている「我が国の国際競争力を強化するための研究開発・標準化戦略審議状況報告」の中で今回は、「高度コンテンツ創造・分析・流通技術」にフォーカスをあてて、コンテンツの信頼性に関して少し整理してみたいと思います。

 

高度コンテンツ創造・分析・流通技術とは、

玉石混淆のデジタルコンテンツがあふれるネットワーク空間から情報を分析することで信頼出来る情報を見極め、知識として収集して利活用することでユビキタスネット社会においても安全にデジタルコンテンツの創造・流通・利活用が行える環境を実現するための研究開発分野である。

この研究開発分野には以下の3つの研究開発課題が含まれるとしています。

  • コンテンツ信頼性分析技術
  • 知識情報基盤技術
  • コンテンツ収集・利活用技術

コンテンツ信頼性分析技術の研究開発のロードマップとして、

  • インターネット上の玉石混淆のコンテンツから信頼できる情報を判断するための情報分析を実現
  • ユーザの価値観を含めた信頼性分析を実現
  • 信頼できない情報や,違法・有害情報を直ちに検知し,ネットワークのレベルに会わせた価値のある情報の流通を実現

するとしています。

 

セキュリティとコンテンツの信頼性

総務省は、4月4日に「次世代の情報セキュリティ政策に関する研究会中間報告書」を公表し、

利用者が個別に流通する情報の信頼性を判断することは極めて困難であることから、その判断を補完するものとして、利用者自身が情報発信元や情報そのものの信頼性を評価し共有できるレピュテーション機能や情報の質や信頼性を検証する技術等の実現方法について検討することが必要である

とし、コンテンツの信頼性を評価し共有するレピュテーションDBの技術についての検討を提言しています。

 

検索エンジンとコンテンツの信頼性

ユーザ側がコンテンツを調べるときに、検索エンジンを使うことが多いでしょう。検索結果の最上位に信頼性の低いコンテンツが掲載された場合、多くのユーザが間違った認識をしてしまうことが考えられます。経産省が推進する「情報大航海プロジェクト」においても「検索エンジンの多次元評価とロングテール部分からの情報抽出(PDF)」にて検索エンジンの信頼性を評価する技術を検証しています。技術の特徴としては、

  • 任意のキーワードで主要な検索エンジン(Google、Yahoo! Japan、MSN)から検索結果ランキングに関連するデータを収集し、解析
  • 各検索エンジンからの検索結果ランキングをもとに、検索結果の独自性を表示任意のクエリに対して、検索エンジンの取得上限を超えた、「検索結果のロングテール部分」についてURL、スニペットを取得し、表示可能

    ※ スニペット:検索結果に表示される検索語が含まれる抜粋テキストのこと

などがあげられています。

 

イケてるブログの信頼性

昨年10月11日にリニューアルしたSHOOTI(シューティー)は、信頼性の高いブログを「イケてるブログ」と位置づけ、掲載基準として、

  • ブロガーご自身で体験した記事を書いている
  • テーマが決まっており、そのテーマから逸脱しない記事を書いている
  • 定期的に書いている

また、編集部にて独自に審査をし、厳しい審査を通過したもの

としています。「イケてるブログ」は技術というよりは、編集者の視点でチェックしており、技術だけでなく人間の目もやはり必要になってくるでしょう。

 

コンテンツの信頼性については、コンテンツ流通、セキュリティ、検索、そして人の目など様々な視点から検証と議論を重ねていく必要がありそうです。


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