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日本人ならこれだけは知っておきたいコリンチャンスサポーターのこと

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最近日本でも耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか、「コリンチャンス」というワードを。
実際、Googleトレンドで見てみると、「コリンチャンス」という検索ワードが、現在急上昇していることが分かります。




コリンチャンスとは。
ご存知の方も多いとは思いますが、12/6に開幕するFIFAクラブワールドカップに南米代表として出場するブラジルのサッカークラブです。

でも、一体どんなクラブなのか?までをご存知の方は決して多くないかもしれません。
実はスゴいクラブなんですよ。

何がスゴいのか?

一言で言うならば、「コリンチアーノ」と呼ばれるその「サポーターの 危険さ 熱狂っぷり」がスゴいです。

 

■熱狂的なサポーター

例えば、こちらの動画をご覧ください。
これは、コリンチャンスの選手達が日本に向けて旅立つ日の、サンパウロの国際空港の様子です。

あくまでここは空港です。スタジアムではありません、サンパウロにあるグァルーリョス国際空港です。

「フーリガン」という単語が頭をよぎった方もいるかもしれませんが、決してフーリガンではありません。
これが「コリンチアーノ」です。

そのクラブ愛があまりに強すぎて、たまに(頻繁に?)その愛情表現を間違えてしまうサポーターもいたりするのも事実ですが、彼らのこの「愛情」や「エネルギー」を感じて頂けますでしょうか。(ちなみにこの日は少なくとも4人のコリンチアーノが逮捕されたそうです)


そして、このコリンチアーノ約1万人が日本に 襲来する いらっしゃる見込みのようなので、「これは日本のみなさんに伝えておかねば!」と思い、こうして記事を書いています。

※参考ニュース記事:

 



■ファン数No.1のクラブ

コリンチアーノの 危険さ 熱狂っぷりだけではなく、多少数字も見ておきましょう。やはりここは、SNS大国ブラジルですので、SNS上におけるコリンチャンスの存在を見てみることにします。


例えばfacebookページ。
各クラブのfacebookページの「いいね!」の数を見てみると、ご覧の通りブラジルで最多のファンを有していることが分かります。

Facebook_like

その数、310万人。
大阪市の人口270万人よりも多いので、もし、このファン数を「1つの市町村」とみなすならば、横浜市に次ぐ日本で2番目の人数規模ということになりますね。

また、エンゲージメント率も算出してみました。(エンゲージメント率の定義については諸説あるようですが、ここでは単純に「話題にしている人/いいね!」にて算出しています)

Facebook_engagement

こちらはさすがにファン数も多いので、ブラジルNo.1ではありませんが、とはいえ8.4%という高水準であることが分かります。(一方でサンパウロFCのエンゲージメント率の高さも気になるところではありますが、それはまた別の機会にでも…)


またこちらは、twitterのフォロワー数です。

Twitter_follower

やはりこちらも、ブラジル国内No.1のフォロワー数を誇っていることが分かります。


ファンが多いということは、当然収入もブラジルNo.1のクラブです。「売上=件数×単価」の方程式を「クラブ収入=ファン数×熱狂度」と考えてみれば、まぁ想像通りでしょうか。

Sales

そしてその推移は、依然として右肩上がりで伸びています。

Sales_history


日本においてブラジルのサッカークラブというと、

  • トヨタカップで3回来日している「サンパウロFC」
  • 昨年来日したネイマール率いる「サントスFC」
  • ジーコの古巣である「フラメンゴ」

などが有名で、コリンチャンスは「マイナークラブ」のように思われがちですが、ここまでで見て頂いてお分かりのように、実はコリンチャンスはブラジルで最も 危険な 人気のあるクラブなのです。

 

■いざという時の処方箋「バンザイ コリンチャンス」

コリンチャンスの サポーターが危険であること 人気が高いことは分かったけど、もし来日中のコリンチアーノと接触する機会があったらどうすればいいの?と、疑問に思う方もいるかもしれません。

そんな方のために、コリンチャンスの応援歌に日本語バージョンを発見しましたのでご紹介したいと思います。
その名も「バンザイ コリンチャンス」です。

もし、コリンチアーノに絡まれて 身の危険を感じたら 友達になるチャンスを感じたら、この歌を口ずさんでみてください。どんなに凶暴化したコリンチアーノでも、きっと一瞬にして仲良くなれるハズです。

 

■本当はイイ人たちですよ

とまぁ、少々危険性をお伝えするような内容も書いてしまいましたが、本当はみんなイイ人たちですよ(きっと…)

地球の反対側にある日本に憧れを抱き、来日するブラジル人も大勢います。事前に日本の文化や習慣を勉強している様子が、ニュースで流されたりもしていました。何ヶ月も前から来日に向けて準備をしてきたブラジル人も大勢います。(さらに、車や家財などを売り払って日本への旅費を捻出し「おいおい、そのまま不法滞在する気じゃないよね?」というコリンチアーノも…!?)



日本に対する彼らの想いは、例えばこんなところからも伺えるかと思います。

ブラジル人は元来、陽気で明るくコミュニケーション好きですので、もし、このクラブワールドカップの期間中にそれっぽい外国人を見かけたら、ぜひコミュニケーションを取ってみてください。そして、ぜひ「バンザイ コリンチャンス」を一緒に歌ってみてください。

凶暴で暴力的で危険に思えるコリンチアーノですが、あまり恐れすぎずに、ぜひ日本ならではの「おもてなしの精神」で暖かく迎え入れて頂けたら幸いです。(一方で僕は、地球の反対側から、トラブルや逮捕者が出ない事を祈っております。)

 

最後に、コリンチャンスおよびコリンチアーノに関して簡単にまとめたものも参考までにご紹介しておきますね。もし良かったら、併せてご参照ください。

 

サッカー王国ブラジルを代表するクラブ&サポーターが来日する良い機会。
クラブワールドカップでコリンチャンスが優勝しようがしまいが、これを機に、ブラジル・日本の両国間の交流交流が、更に深まることを願っております!

 

では。
Até mais!

 

(注:ちなみに僕は「“アンチ”コリンチアーノ」です!笑)

 



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