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「シェア」の単位は万!ブラジルにおける驚異的なfacebookの拡散力

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先日、ブラジルでfacebookがNo.1のSNSになった事をお伝えさせて頂きました。
 ※参考:塗り替えられたSNS勢力地図、ブラジルでもfacebookがNo.1に
 http://blogs.itmedia.co.jp/brazil/2012/02/post-3bb8.html

一昔前まであれだけ圧倒的だったorkutが、ついにNo.1 SNSの座を明け渡した形になるわけですが、
facebookはブラジルにおいて、一体どれくらい利用されているのか?本当に使われているのか?

そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますので、
今回は「ブラジルにおけるfacebookのいま」を、その驚異的な拡散力を中心に、
いくつかの具体的事例を通しながらご紹介させて頂きたいと思います。

■コリンチャンスの投稿に対するアクティビティ

なにはともあれ、まずはこちらをご覧下さい。
人気サッカークラブ「コリンチャンス」のfacebookページの投稿です。

Corinthians

こう言ってはナンですが、
高々この1枚の画像(プラス「おはよう」程度のコメント)に対して、
・いいね!:31,757件
・コメント:2,933件
・シェア:19,248件
です。

いかがでしょうか?
どう感じられますでしょうか?

少なくとも僕はそれまでに「いいね!3万件」、「シェア2万件」というような、
日本の投稿を見た事はなかったもので、この手の数値を初めて見たときは、
正直驚きました。「えっ?」と声をあげてしまったくらいです。

そうです。

ブラジルにおけるfacebookは、
投稿に対する「アクティビティの数」の単位が「万」なのです。

圧巻です...



■企業ページの投稿に対するアクティビティ

「いやいや、スゴいって言っても、どうせサッカー関係だからでしょ?」
という声も聞こえてきそうですが、決してそういうわけではなさそうです。

例えば、大手飲料メーカーのこちらの投稿を見てみましょう。

Guarana

・いいね!:20,367件
・コメント:8,886件
・シェア:12,018件

やはり同じく単位は「万」で、
「いいね!2万件」、「コメント1万件」、「シェア1万件」という規模感です。

これまた、圧巻です...

改めて補足ですが、FBページの「いいね!の数(=ファンの数)」ではなくて、
あくまでも、各投稿への「いいね!」の数や「シェア」の数の単位が万なのです。

日本国内にもいくつか「facebookをうまく活用している事例」はあるかと思いますが、
おそらくそれの規模感は、各投稿に対して、
・いいね!:数百件(たまに数千件規模)
・シェア:数十件(たまに数百件規模)
といったものが、ほとんどではないでしょうか...



■ネタ系facebookページのアクティビティ推移

更におまけで、別の領域の事例を1つ。
少し前から結構流行っている「ネタ系」のfacebookページです。

Piadasfail

※ここは日々、画像を中心とした「おもしろネタ」を投稿しており、
 これはこれで日本ではあまり見かけないような面白いページなので、
 またいずれのタイミングで内容をご紹介出来たらとは思います。
 (このFBページ以外にも似たようなFBページがブラジルにはたくさんあります)

こちらもやはり数千〜万単位でのアクティビティがコンスタントに確認できます。
試しに、各投稿への反響の状況を、推移を見るべくグラフにしてみました。

Piadasfail_2

  ※既に各アクティビティが収束しているであろう2週間程前の
   2日間の投稿に対して行われたアクティビティをカウントしました。(2/29時点)

このページは「いいね!」よりも「シェア」が多いようですが、
この調査対象とした2日間で「シェア1万件越え」が10回もあり、かつ、
グラフを見て頂くと分かるように、コンスタントに5000件を超えているような状況です。

いやはや、またしても圧巻です...



■驚異的な拡散力

ここまで見て頂いてお分かりの通り、ブラジル人の拡散力は驚異的です。
「いいね!」もさることながら、「シェア」の単位がなんと「万」!

計算するまでもないとは思いますが、
仮に、各ユーザーに数百人ずつの友達がいたとすると、
単純計算で数百万人に情報が到達している事になるかと思います。

そして、そのシェアされた投稿に対しても、
いいね!やコメントがついて、さらに伝播しているので、
結果的には、ほぼ全てのブラジル人ユーザーに到達しているのでは?
とも思えてくるほどです。
(ブラジルのfacebookユーザー数は約3,600万人 ※2011/12 comScore)

もちろん、全てが全て、この規模で拡散されているわけではありませんが、
ツボを押さえて発信する事ができれば、これだけの威力になるという事ですね。

■なぜここまで拡散するのか

そして一番気になる「なんでそんなにすごいの?」というところですが、
本来であれば、ここはシャープに「要因はこれです!」と語れるのが理想的ではあるのですが、
実はここの構造はまだ分析不足で、未だに僕自身も明確な解を持ち合わせておりません。

強いて一言で言うならば「文化」かもしれません。

「SNS好き」以前の話として「コミュニケーション好き」の文化があり、
対面でも、電話でも、そしてそれはもちろんネット上でも、
人とコミュニケーションを取るのを好む風土があるように感じます。

面白い話や、お得な話、自分が主張したい話など、
何かあればすぐに自分の意見も含めつつ友達にシェアをする。
それは、リアルの世界でも、ネットの世界でも同じこと。

が、しかし、「文化」と言い切って終了としたのでは、
いやはや面白くもなんともないですし、次に繋げようがありませんので、
日本企業のみなさまにも真似が出来る何らかの要因を、
引き続きウォッチしていくことで、見つけにいきたいなと思っています。

■おわりに

いかがでしたでしょうか?
「ブラジルにおけるfacebookのいま」を、多少は感じて頂けましたでしょうか。

「ブラジルはネット後進国だ」と、思っている方も多いかもしれませんが、
少なくとも「facebookの世界」においては、僕はブラジルは「先進国」だと思っています。

ですので、今後ブラジルでビジネスをする企業の方は(進出予定・進出済ともに)、
このあたりの構造・文化をよく把握する必要があると思いますし、
逆に、きちんとした把握できれば、SNSは極めて強力なツールになり得るとも思います。

そしてさらに、ブラジルには直接ご縁のない方も、
このブラジルの驚異的拡散力から学べる事は、きっと多いのではないかと思います。

僕自身も日々勉強中ですが、もしよかったみなさんも、
ブラジルのfacebookに、目を少し向けてみてはいかがでしょうか?

では。
Até mais!




▼砂塚裕之



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