#CES ヨガするUltrabook "IdeaPad YOGA"を見てきました。
というわけで、相変わらずCES見学のためラスベガス滞在中です。リーマンショック直後は縮小傾向にあったというCESですが、最近は出展企業が増加しているとのことで、会場を歩くだけでも一苦労。お目当てのブースが見つからずにあちこちウロウロ……なんてハメに陥っています(笑)
さて、今回はレノボさんのお招きで来ているのですが、そのおかげでレノボさんが新たに発表した製品たちをじっくりと触らせていただいています。中でも個人的に気に入ったのが、IdeaPad YOGA。既に様々なメディアで報じられていますが、Ultrabookとタブレットが一体になったような端末です:
■ 「IdeaPad YOGA」の形を“グリッ”と変える (ITmedia)
レノボのCMO、David Romanさんも「今回出品している中ではUltrabook類がお気に入り」と話していたことは昨日お伝えした通りですが、CES全体でもUltrabookは注目テーマの1つとなっています。インテルの担当者さんによれば、メジャーなメーカーだけでも8社がUltrabookを手がけており、その多くがCESに合わせて関連製品を出展しているとのこと。Mashableの調査結果でも、Twitter上でのCES関連頻出キーワードとして、Ultrabookが第2位にランクインしています。
で、これも昨日書いた通り、Davidさんは「Ultrabookの差別化はこのカテゴリーが定着してからになるのではないか」との見通しをされていましたが、一方でこの"YOGA"は現時点でも十分に差別化されていると言えるでしょう。なにしろ「ヨガ」の名前そのままに、ディスプレイ部分を360度回転させてタブレットのように使うことができるのですから:
Windows8搭載で、もちろんタッチしての操作も可能。バッテリー駆動時間は8時間とのこと。ITmediaさんの記事にもあった通り、重量は1.49キロでやや重め。個人的には十分許容範囲でしたが、同行していた他のブロガーさん(女性)曰く「私にはちょっと重い」とのことでした。
でタブレットのようにして使うとなると、時には表面がむき出しのままで、キーボード面を机や台に設置することになります:
当然ながらこうなるとキーボード面の強度が心配になりますが、担当者の方の説明によれば、特殊な加工をして十分な強度を保っているとのこと。また滑りにくい素材を使用しており、滑らせて床に激突、というリスクも減らすようにしているそうです:
もちろんどこまで丈夫かは実際に使ってみないと分かりませんが、耐久性という点ではThinkPadシリーズを手がけてきた実績があるわけですし、十分期待できるのではないでしょうか。
もう1つ面白かったのは、ディスプレイを360度回転させられるということで、様々な設置方法が可能という点。例えば途中で回転を止め、フォトスタンドのようにして使用したり、あるいは「ハ」の字型にして置いてみたりといったことが可能:
例えば商談等で机の上にベタッと置いて資料を見せるのではなく、このように立てかけて見てもらう、といった使い方が可能かもしれません。残念ながら会場にあったのはまだ試作品とのことで(なにしろ直前まで会場にあったのは記者会見時のデモ用の1台だけ)、重力センサーで上下を感知して画面をローテーションさせることはできなかったのですが、当然ながら実際に出荷されるバージョンではこの機能に対応するとのことでした。
操作感としては、タブレットモードに関しては十分。最大10点のマルチタッチも可能で、サクサクと動いてくれました。ただキーボードはかなりフラットになっているので、とにかく文章を書くぞという時には若干違和感があるかもしれません。これは個人的な好みが大きい部分ですので、一概に善し悪しを判断することはできないのですが。
最後にオマケで、英語ですが担当者の方による解説の様子を:
もう一つ残念ながら、"YOGA"の日本での発売は現時点では未定とのこと。ただグローバルに展開する予定の製品とのことですから、日本にやってくる日もそう遠くないと信じたいと思います。というより触っているうちに、すっかり1台欲しくなってしまった自分がいます(笑)
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