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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

Facebookが日本でもブームになりつつあることは、ITmediaをご覧の方々には改めて指摘するまでもないでしょう。ただそれがブームで終わるのか、MixiやGREE、モバゲーをも超えるSNSとして定着するかについては議論が分かれるところです。現状では、さすがに先行する国内SNSを追い抜くのは難しいだろうという意見が多いですが、一方で妥当な予測と見なされている意見の1つが「ビジネスSNSとして定着する」というものではないでしょうか。

例えば今朝もこんな記事がありました:

Facebook is Japan's LinkedIn (Paul McMahon)

モバリーン社の創業者として、東京で働かれているPaul McMahonの体験談。ウェブ開発者やデザイナーのネットワークイベントに参加し、知り合った人々をLinkedIn(これも説明不要かと思いますが、海外ではビジネスSNSとして有名なサービスですね)で探してみたところほとんど見つからず、それならFacebookでは……と試してみたところ、18人中17人を見つけることができたという話です。またFacebookがリクルートと提携し、日本オリジナルのアプリ「コネクションサーチ」を導入したことにも触れ、日本においてFacebookがビジネスSNSとして定着しつつある状況を解説しています。

さらに記事の前半で、PaulさんはMixiが「バーチャルな交友関係」もしくは「特に親しい人々との関係」を構築するためのサービスとなっている点、また日本においてそのような「友情関係の領域」をカバーするためのサービスとしては、Facebookは適していない点を指摘しています。しかしビジネス上の交友関係という領域であれば、Facebookにもまだまだチャンスはあり、実際にその傾向が現れてきているのではないかというわけですね。

確かに自分の状況に置き換えてみても、MixiやGREE上でのソーシャルグラフと、Facebook上で構築しつつあるソーシャルグラフには大きな違いがあります。というより、意識的に違う物にしていると言うべきでしょうか。数年前からオンラインでビジネス上の交流をすることが当たり前になってきているのですが、自分のプロフィールを置いておく適切な場所がありませんでした。もちろんこのブログや個人ブログ、Twitterがあり、そこでもある程度のプロフィールは公開していますが、それらはやはり「SNS的な要素を持つ」サービスでしかありません。ではMixiが使えるかと言えば、僕も先ほどのPaulさんの指摘と同様、親しい人々との交流を前提に使ってしまっている(つまりビジネス上の相手にはあまり見られたくない情報が載せてある)わけですね。

しかしFacebookであれば、一から新しいソーシャルグラフを作ることができます。ある意味で日本には「Mixi」という土台があったからこそ、そことは切り離す形で「ビジネスSNS」的な活用ができる場所として、Facebookが成長しつつあると捉えられるかもしれません。実際、ブログやTwitter上では顔出し・実名NGなのに、Facebook上ではそれらに加えて出身地・出身大学まで公開しているという方も(少なくとも自分の周囲には)多く存在します。

ただこれだけでは、なぜこれまで日本ではメジャーな形でビジネスSNSが定着してこなかったのか、という疑問が残ります(CUに代表されるように、これまでそのような試みがなされてこなかった訳ではありません)。Facebookの場合、徐々にビジネスSNSという方向性がユーザー間から現れたのが良かったのか、もしくは当初から海外のビジネスパーソンとの交流に無くてはならないツールだったという背景が影響しているのか。もしくは「ビジネスSNSを阻む壁」のようなものが日本にはあり、今後Facebookもその壁に阻まれてしまうのか。さらに考察してみる必要がありますが、ビジネス書籍界隈でもFacebookブームが起きていますし(そういえば週刊 ダイヤモンドの最新号もFacebook特集ですね)、しばらくこの傾向は続くのではないでしょうか。

ということで、僕もFacebook上では、シロクマではなく自分の顔をアイコンに使うことにしました(厳密に言えばこのブログでも顔出ししていますが)。以前から友達登録させていただいている方は、僕のプロフィールが突然変な男の顔になっていると思いますが、驚かないで下さいませ(笑)。

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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