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超合金は拡張現実の夢を見るか?

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AR(拡張現実)の技術を使い、巨大なロボットを出現させる――というと、今年5月に箱根で行われた「ARエヴァンゲリオン初号機」を思い出しますが、実は今週末(8月7日・8日)に秋葉原で同様の企画が行われます。今回登場するのは……マジンガーZ!:

TAMASHII FESTIVAL 2010 ~夏の新商品祭り~

バンダイのコレクターズアイテム系新商品が展示されるイベント「魂フェスティバル」の中で企画されているのが、この「実物大ARマジンガーZ」。専用のiPhoneアプリ「魂AR」を起動し、会場内にある体験エリアで指定された方向にカメラを向けると……iPhoneの画面の中にマジンガーZが登場するという仕組み(設定通り全高18メートルの大きさで表示されるとのこと)。さらに3DCGで再現されるので、端末の角度を変えればそれに応じてマジンガーZの姿も変化することになります。

実物大ARエヴァの場合と同様、この実物大ARマジンガーZでも、メインとなるイベントへの集客という点が1つの目標になっていることは間違いないでしょう。ただ今回の企画で面白いのは、表示される3DCGのデータに、8月6日に発売される新商品「スーパーロボット超合金 マジンガーZ」のデータが使われているという点。つまりある意味でこのARマジンガーZは、実際に現実世界に存在するものでもあるわけですね。ARマジンガーZを見て超合金が欲しくなる、あるいは逆に超合金を見て「これが巨大になった姿が見てみたい!」と感じる(そして会場に足を運ぶ)、という人は少なくないはずです。

そう考えると、この企画は集客と同時に販促の効果も狙えるものになるのではないでしょうか。上手く行けば、フィギュアやプラモデルなどといった分野でも応用が可能なモデルケースとなるでしょう。実際には蓋を開けてみなければ分かりませんが、ARのビジネス展開の可能性の1つとして期待しています。

ということで、実際にこの目でその可能性を検証してこないと……と言うより、あのマジンガーZが実物大で体感できることなどめったにないチャンスですので(笑)、週末は僕も秋葉原に足を運んでこようと思います。天気が良いといいなぁ(熱いけど)。

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