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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

最近、既存メディアでも取り上げられることが多くなった Twitter。日経ビジネスも「緊急連載 ビジネスパーソンのための Twitter 論」という特集を組んでいるのですが、第3回に小林弘人さん(@kobahen)が登場されています:

思考がだだ漏れする情報化社会 (日経ビジネスオンライン)

Twitter がジャーナリズムに関与するようになってきているという状況を、「協調型ジャーナリズム」「リンクジャーナリズム」「オープンソース・ジャーナリズム」「プロセスジャーナリズム」という4つの側面から捉え、新しいジャーナリズムの姿が現れつつあることを解説されています。「Twitter なんて遊びのツールに、新聞の代わりが務まるの?」という疑問をお持ちの方には、ぜひ読んでいただきたい記事。ただし、実際に日々 Twitter を使い、重要なニュースが流れていく様を体験してみないと理解するのは難しいかもしれません。

個人的に、3ページ目に書かれている次の言葉が印象に残りました:

例えばあまり詳しくない国のニュースがTwitterで流れてきても、断片的な情報が飛んでくるだけで、地勢的な話、政権対立の構図とか、事件にいたるまでの経緯とかには不案内です。この時に、状況を整理できる解説が重要です。「解説者」は、フローの高いメディア時代の新しいスターだと思います。

最近だとイランや新疆ウイグル自治区に関する情報が Twitter 上を飛び交っていますが、確かに普通の日本人にとっては、これらの国・地域は馴染みがありません。だから Twitter で情報を受け取っても仕方がない、やっぱり新聞を読むのが一番だ、となるかというと……そうとばかりも言えないのが面白いところです。個人的にも何人か「解説者」と呼べるような Twitter ユーザーが頭に浮かぶのですが、彼らは流れている情報の中から(あるテーマにおいて)重要なものをキャッチして、Re-Tweet(他ユーザーの発言を引用して紹介すること)したり、読むべき記事のリンクを流してくれたりします。また「~で空港が占拠された!」などという書き込みがあった場合、「解説者」がそれをどう扱っているかを見ることで、情報の信頼性について判断することができるわけですね。一方で新聞等も詳しい解説記事を出してくれることは当然ありますが、全ての裏が取れて記事になるまで数日かかった、ということは珍しくありません。そもそも記事にすらしてくれなかった、という場合もあります。

ではなぜ「解説者」を信頼するのか。バーチャルだけでなくリアルでも活躍し、名の知れている有名人や組織だからという場合ももちろんあります。しかしむしろ、過去にそのユーザーがどのような活動をしてきたのか、という方が個人的には重要になっています。普段から有益な情報を流してくれているか。自分の書いた記事などを一方的に宣伝しているだけれはないか。他人の流す情報にまで広く目を配り、重要なものをピックアップしてくれているか。ウソの情報を流したことはないか。間違った情報を流しても、すぐに訂正してくれるか。他のユーザーはその人物をどのように評価し、彼/彼女の流す情報にどう反応しているか――別にそんなチェックリストを用意しているわけではありませんが、頭の中に自然と評価が蓄積されている、といった状態です。それが「この人物の解説・目利きを信じよう」という判断につながっていくわけですね。

最近の「再流行」によって、芸能人や企業経営者など、有名人の Twitter アカウントをまとめる記事やサイトも増えてきました。一方で、残念ですが「解説者」は Twitter に触れていないと、なかなかその存在をつかむことはできません。誰が自分にとっての解説者になってくれるかは人それぞれですし、アマゾンのような評価機能が用意されているわけではありませんから、数値化して把握することができないというのも可視化が難しい一因でしょう。もちろんお気に入りの芸能人をフォローして、彼らの発言を楽しむというのも Twitter の使い方の1つです。しかし Twitter の別の力を感じるためにも、自分にとっての「解説者」と呼べるような人物を探してみて欲しいと思います。

ちなみに僕は名前と同じ、@akihito というアカウントを置かせていただいています。「新しい時代のスター」である解説者、になれると良いのですが……。

【○年前の今日の記事】

家計簿化するネットスーパー (2007年7月31日)
狭まる視野 (2006年7月31日)

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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