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「センスのいい書店」、自分なりの定義

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自分にとって、「センスのいい書店」とは何か。以下の記事を読んで、ちょっと考えてしまいました:

行きやすい書店ではなく、センスのいい書店に行く (NBonline)

「センスのいい書店というものがあり、そこはビジネスセンスや生活センスの補給地となる」という主張には賛成です。僕にも「小さな書店なのに、なぜかいつも買いたくなる本が置いてあるお店」というものがあり、時間の許す限り定期的に訪れるようにしています(残念ながらいまの通勤経路内にはないので)。ただし上記の記事で主張されている「センスのいい書店の4条件」には、あまり賛同できませんでした:

  1. 少なくとも週2回は新刊書が入れ替わる
  2. 新書が選びやすい
  3. 客層が知的である
  4. くつろげる喫茶店が近くにある

新しい本があった方がいい、という意見には賛成ですが、逆に新しい本があればいいというわけでもありません。実際、前述の「僕が気に入っている書店」では、言い方は悪いかもしれませんが古い本(といってもここ数年に出版された本ですが)を「買わされてしまう」ことがあります。新しい本を紹介してくれるというよりも、最近話題の知識を得られる本を紹介してくれる、そのために必要であれば古い本も並べる、という態度の書店にも価値があるのではないでしょうか。

条件2、3は好みの問題として、3の「客層が知的である」という点も引っかかります。恐らく「うるさい客がいる店なんてダメだ」ということなのでしょうが、逆に様々な人々が集まっている書店の方が、普段触れることがない分野の本・雑誌を手にするチャンスが高いと思います。「知的」な本を揃えているのに、なぜか野暮ったい……個人的には、そんな書店も知っています。

と反論を書いてしまいましたが、記事の中には

センスのある書店といってもセンスは人それぞれに違う。

という一言があるので、この記事は「センスのいい書店の定義はコレだ!」と言いたいのではなく、「自分にとってセンスのいい書店とは?を考えてみよう」と呼びかけているのだと捉えました。そこで、いくつか自分なりの定義を挙げてみると:

  1. 「新刊だから置いてます」ではなく、「これがいいと思うから置いてます」という姿勢が感じられる
  2. 自分が普段触れることのない分野へと導いてくれる
  3. 自分では発掘できなかったような本を紹介してくれる

こんな感じでしょうか。抽象的ですが、イメージとしては「自分の分野外のコーナーも歩いていて楽しい店」というのが理想です。とはいえ、そんなお店もなかなか無いので、とにかく品揃えの多い書店を目指してしまうというのが実情なのですが……。

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