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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

電子メールはもはや「電子」も「E」も付かず、ただの「メール」で伝わるほど、私たちの生活に根ざしたツールになりました。しかしその一方で、メールが持つ「真理的プレッシャー」という弊害がたびたび指摘されます。例えば先日、ITmedia でもこんなニュースがありました:

仕事中のメールはストレスのもと――英調査 (ITmedia News)

仕事上で受け取るメールがもたらすストレスについて。イギリスでの調査ですが、多くの従業員が「メールには迅速に返答しなければならない」という義務感をプレッシャーとして感じているとのこと。ちなみにこのプレッシャーを感じる傾向は、男性よりも女性の方が強いそうです。

この調査を行った、グラスゴー大学のカレン・レノード博士は「ストレスレベルを下げ、自分の健康を守り、メールに支配されているという感覚から逃れるためにも、メールのチェックは1日数回にとどめるべき」とアドバイスされているそうです。そうはいっても元々が「メールには迅速に返信しなければならない」という義務感なのですから、メールをチェックしないでいるというのも難しい話でしょう。いったいどうすればいいのやら、と思っていたら、今朝の日経新聞に面白い記事が載っていました:

■ 挑む -- 変わる自習室の役割 (日本経済新聞 2007年8月20日 第25面)

ネットに記事がないので簡単に要約しておくと、近ごろ塾や予備校の自習室に、授業がない日にも自習するために通ってくる生徒が多いとのこと。その理由は「携帯メールから逃れるため」。多くの自習室では携帯電話の電源を切ることがルールとなっているため、友人から来たメールにすぐに返信しなくても言い訳ができる -- すなわち、勉強に集中するための「シェルター」となっている、というのです。記事は「自習室の力を借りなくとも勉強に専念できる自立心を養うことはできないのであろうか……」と子供たちの精神力の無さ(?)を嘆く内容となっているのですから、ITmedia の記事のように大人ですら「来たメールには迅速に返信しなければならない」というプレッシャーを感じるのですから、自習室に逃げ込むのは非難されることではないでしょう。

子供たちにとっては大変な話かもしれませんが、逆に僕はちょっとうらやましくなってしまいました。メールから逃れ、作業に集中したければ「自習室」という誰にも避難されない場所に駆け込めばよい……会社にもそんな便利な場所があったらなぁ。いっそのこと、「ウチの会議室はネット接続禁止/ケータイ持込禁止なんですよー!」というルールを作り、取引先にお知らせしてしまうというのはどうでしょうか?それなら「イヤー会議室にいまして」という言い訳が……ちょっと苦しいか。いずれにしても、こんな「メール・シェルター」、会社にもあってくれたらと感じた次第です。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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