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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

SLOってご存知ですか?

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引き続き Second Life の話。ITmedia でブログを書いている身としては、お恥ずかしい限りなのですが……昨日初めてセカンドライフを触ってみました。岡田有花さんのすっかり有名になった記事「Second Life“不”人気、7つの理由」で「要求PCスペックが高い」と書かれていたのでビクビクしていたのですが、うちのラップトップ(MacBook)では特に問題なし。「作画のスピードが遅いな」と感じたものの、耐えられないレベルではありません。ウチの奥さんは何も文句を言わずにプレイしてましたし、これはロボゲー大好きな僕の要求値が高すぎるのでしょう。

アバターの操作も特に問題なし。よく言われるように、「座る」「持つ」などの動作が分からないという瞬間もあったのですが、しばらくプレイしているうちに慣れてきました。これも、普段から3Dキャラクターを操作するゲームに慣れている方であれば、「習うより慣れろ」で問題ないように思います。ただこれもよく言われているように、カーソルキーとタッチパッド(うちはマウスを使っていないので)で操作するのはちょっと疲れますが。

ただ1つだけ困ったことが。昨日も紹介した本『セカンドライフ創世記』の中で、野村総研の山崎秀夫さんが「セカンドライフ内を歩いて移動するのは疲れるので、僕はアバターにローラースケートをつけて移動している。ローラースケートは Harajuku の大観覧車前でもらえる」と書かれているのを読み、すっかりローラースケートが欲しくなった僕は Harajuku へとテレポート。首尾よく Harajuku に到着したのですが、肝心の大観覧車とやらが見つけられません。誰かに聞こうにも、午前1時という時間のためか(もしくはマスコミが騒ぐほどの人気ではないためか!?)通行人の姿はナシ。そこら中を飛び回って、疲れて巨大な女の子の像の前で立ちすくんでしまいました。

……と、こんな経験をしているのが僕だけでないのなら、以下のようなサービスもアリなのかもしれません:

「無人島」状態を回避~Second Life 最適化(SLO)サービス (Japan.internet.com)

Second Life Optimization、略してSLOというサービス。セカンドライフ内に進出したはいいものの、誰も来てくれずに閑古鳥……という状態を避けるために、「ユーザーにとって見つけやすい島」の構築を支援するサービスとのことです。具体的には「セカンドライフ内での検索エンジンでヒットするようにする」とのことで、上記で僕が体験したような「行きたいお店が見つからない」という状態とはちょっと異なりますが。仮にセカンドライフが順調にユーザー数を伸ばし、進出する企業も増えれば、「同業他社の中で最も来訪者が多いお店にしたい!」という要求も出てくるでしょう。そのためにどんな立地条件の場所に出店するか、どんな看板を設置するかといったアドバイスを行う企業も出てくると思います。

しかし「立地条件」「効果のある看板」などというと、まるで現実世界の小売業のようですね。"SLO"というと新しいバズワードのようにも思いますが、要はリアルでの出店戦略をバーチャルに置き換えた、ということなのかもしれません。そう考えると、実は鉄道業(沿線開発ノウハウ)や小売業(出店ノウハウ)こそセカンドライフと親和性が高いのかも?

……ということで、晴れて我が家もセカンドライフ住人となりました。仮想世界ですれ違った際には、どうぞよろしくお願い致します(ついでにローラースケートがもらえる場所に連れて行って下さい)。

< 追記 >

タイミングよく、セカンドライフ日本語版リリースのニュースが。ITmedia での記事はこちら:

Second Life日本語版、ようやく公開 (ITmedia News)

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