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なぜ新宿紀伊國屋の店員はつまらなそうなのか

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昨日の帰り、娘にプレゼントする絵本を買いに新宿の紀伊國屋(正確には紀伊國屋新宿南店)に寄ってきました。高島屋のタイムズスクエアに隣接するビルで、所蔵数も多くよく利用する書店なのですが、いつも気になることが。それは、「店員さんがつまらなそうな顔をしている」ということ。

昨日は立ち読みしていると、近くに店員さんがやってきて棚をチェック。お客さんに「これを探してきて」と頼まれたのでしょうか、しばらく棚とその下の引出しに収められている本を確認してから、何も言わずに立ち去ってしまいました。その間、終止不機嫌そうな顔。僕が立ち読みしてたからだろ、と勘違いされそうですが、棚の前にいたのは数分なので追い払うための嫌がらせではなさそうです。

そして買う本を決め、レジに向かうとそこには悲しげな顔のオンパレード。確かに接客していないときにニヤニヤしていても気持ち悪いだけですが、一瞬「お会計をお願いしていいんだろうか」という気持ちになります。さらに本棚を整理している人や、在庫を運んでいる人の顔を見ても、とにかく皆つまらなそうな顔……いったいどうした訳でしょうか。

Kinokuniya

そこでふと気づいたのですが、書店でおなじみの手書きPOP。これがまた、イマイチ覇気がないものばかり。上の写真は一例ですが、こんな風にありきたりな言葉を並べただけのものや、印刷にちょっと色をつけただけのものなど、他の書店の手書きPOPに感じられるような「伝えたい!」という気持ちが感じられません。もしかしたら、紀伊國屋ではさほど「現場店員の創意工夫」のようなものが重視されていないのではないでしょうか?

そう思って見ると、紀伊國屋新宿南店の品揃えは一種独特です。他店では決して平積みされないような本が平積みされていたり、意外な本が意外な場所に置いてあったり(例を挙げると問題があるので、実名は出しませんが)。上層部から「この本を売れ!」という指示のもとに動いている、というような印象を受けます。まぁそれも組織運営の一つですが、仮にそうだとすれば、店員さんがつまらなそうな顔をしているのも当然でしょう。

先日、島田紳助さんの『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』を買ってきて読んでいるのですが、その中で印象的な部分があります。それは、

いろんな規則や罰則を作って、社員をがんじがらめにしてひたすら働かせるというタイプの経営者も、まあ今時は少ないとは思うが、まだいることはいる。そういうやり方が間違っていると思うのは、たとえそれで社員の労働力を物理的に100パーセント引き出すことができたとしても、そのかわり精神面での労働力を捨てることになるからだ。

精神面での労働力というのは、たとえば創意工夫する能力だ。強制的に仕事させるやり方では、人の創意工夫の能力を引き出すことはできないのだ。人間の心は、自由なときにその本来の能力を発揮する。楽しんで、興味を持って何かをしているとき、人はいろんなアイデアを思いつく。

という文章。個人的に、ここに書かれていることはまったく同感です。紀伊國屋の店員さんたちも、仕事が楽しめずに創意工夫の意欲が失われている……という状態に陥っていなければ良いのですが。

< 7月11日追記 >

このエントリに対して、多数の方からコメントをいただいております。まずは今回のエントリを読んで不快に感じた方に、心からお詫び申し上げます。上記のエントリには、僕が「こういう理由なのではないか」と想像で書いた部分が含まれており、必ずしも「これが正しい」というわけではありません。

はてなブックマーク」等でのコメント、ブログ内での言及などにも目を通しておりますので、「これは間違っている」というご意見のある方は、ぜひご指摘下さい。

Comment(38)

コメント

とおりすがり

単に新宿はジュンク堂が進出して、紀伊国屋は厳しい立場にたたされているだけでは。
それこそ、もし売上減少の責任を現場に押し付けられていたりすれば、現場の人間の不満は溜まるでしょうしジュンク堂へ引き抜かれる人も増えるでしょうね。

とおりすがりさん、コメントありがとうございます。
> 単に新宿はジュンク堂が進出して、紀伊国屋は厳しい立場にたたされているだけでは。
確かに、以前はもっとフレンドリー(?)だったように思うんですよね。お店の方と楽しく(かどうかは僕の主観なので分かりませんが)話をしたこともありますし。それだけに余計、店員さんの表情が気になってしまうのかもしれません。
実は昨日はジュンク堂に行こうとしていたのですが、時間の関係で行きなれた紀伊國屋に行ってしまいました。次回は是非、新宿ジュンク堂も偵察してこようと思います。

よーちゃん

JR東海では社員が新幹線に飛び込みました。これこそ究極の会社批判です。このプログを見て、経営者がどう判断するか?もしかしたら誰も経営者に
教えなかったりして。今後の紀伊国屋の経営の動向
に注目します。

>よーちゃん
よくもそんな不謹慎なことが言えたものですね。

不謹慎というなら、ここまで具体的に店名や店内の様子、店員の態度をUPするのもどうかと思いますけどね。流通業界では、ライバル店を視察する際もそれなりの仁義があると聞きましたが、ブログはやりたい放題ですか?店内は写真撮影禁止という店舗も多いかと思いますが、紀伊国屋は大丈夫ですか?

アキヒト

まず写真撮影ですが、これについては「め」さんの仰る通りですね。僕の不注意でした、申し訳ありません。削除しようかとも思いましたが、逆に「証拠隠滅行為」とも取られかねないので、このまま残しておきたいと思います。
次によーちゃんさんのコメントですが、これもよーちゃんさんには申し訳ありませんが、「む」さんの仰る通りだと思います。本件とJRの事件とは何の関係もありませんので、以後お控えいただければと思います。
最後にはてなブックマーク等のコメントで「非常に主観的なエントリだ」とのご意見をいただいていますが、同じく厳粛に受け止めたいと思います。本文中に引用した通り、島田紳助さんの『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』を読んだ直後で、紀伊國屋の状況とダブって考えてしまいました。単に同店をよく利用する者の感想、という日記的なエントリになってしまい、不快に感じられた方には心からお詫び申し上げます。

L3

JRや写真はともかく、不謹慎かというとそうは思いませんね。少なくとも少し流通業界を経験した立場から言わせていただければ。
ユーザーがこんな貴重なアラートを出している。それが伝われば紀伊国屋にとってはプラスだと思いますし、改善の余地と時間がある。もし嫌がらせなどに思えるなら、それこそ終わっている気がします。

>そう思って見ると、紀伊國屋新宿南店の品揃えは一種独特です。他店では決して平積
>みされないような本が平積みされていたり、意外な本が意外な場所に置いてあったり
>(例を挙げると問題があるので、実名は出しませんが)。上層部から「この本を売れ!」
>という指示のもとに動いている、というような印象を受けます。まぁそれも組織運営
>の一つですが、仮にそうだとすれば、店員さんがつまらなそうな顔をしているのも当
>然でしょう。
というところが論理が飛躍していると思うのでなぜそう感じたのか詳しく聞きたいです。
上から売れと言われているという印象じゃなく、独創的な創意工夫だと感じなかったのか?それは顔がつまらなそうだったからなんでしょうけど、どっちかというとまじめで謝意な書店の中の人が一所懸命掘り出して書いている 可能性も感じるんですが。

とおりすがり

>流通業界では、ライバル店を視察する際もそれなりの仁義があると聞きましたが、ブ

それは「仁義」ではなく、単なる「なれ合い」では?

マスコミなんか特にそうですよね。外部のことなら叩く癖に、身内の犯罪には非常に甘い体質を持っている。

> 坂本多聞さん
コメントありがとうございます。
> というところが論理が飛躍していると思うのでなぜそう感じたのか詳しく聞きたいです。
仰る通り、ここは論理を飛躍させ過ぎでしたね。申し訳ありません。紀伊國屋新宿南店の品揃え(正確には平積みに出されている本)には一種独特なものを感じているのですが、個人的には「有名じゃないけど良い本」を発掘していると感じることは少なく、「なぜこんな本を平積みに?」と感じることが多いです。それで「ああ、これを売れと押し付けられているんだろうな」と考えたのですが、坂本さんの仰る通り、それこそ現場の創意工夫だという可能性もあると思います。

元・店員

ちょっと前まで新宿南店で勤めていたものです。

契約という立場でしたので、運営その他大局からの視点では決してないことを勘案して、私が個人的に感じていたことを読んでみてください。

まず、店員の殆どが契約社員です。給料は低く、昇級もなく、社員登用の制度もなく、契約期間も限定されています。有用なキャリヤやスキルを身につけることができず、ただ年齢を重ねてしまうだけの職場で、ただ最低限の生活を維持するだけに働いているようなものであり、先行きの見通しの暗さが破棄のなさにつながっているのだと思います。(学生さんや結婚までのつなぎだと思っている女性はよいのかもしれませんが)また仕事内容も、全体を仕切るような仕事を任されているのは社員の一部のみで、殆どの人は限定された仕事を担うのみで、楽しくない。仕事の分配もうまくいっていないように思います。

次に南店の問題として売り上げの減少があります。最盛期に比べると大分落ちているようで、赤字額も膨大なものだそうです。同じような労働環境でも(金額だけは)新宿本店で働くのとは意欲の持ち方に差があるのかもしれません。

商品の品揃えについてですが、これには勿論店員独自の工夫以外に幾つかの要因があります。宗教系のものは一括の買い上げがあるので、大きく展開していますし、そのほか著者買い上げがあるものも同様です。この辺りは、その買い上げの数字を考えるとしょうがない部分だと思うのですが、確かに一般のお客さまから見ればおかしいのだろうとは思います。上からこれをおけというような指示は確かにあり、古い会社なのでつきあいも広く他書店に比べれば確かに多いかもしれませんが、特に多いとも思いませんし、ご無体な本を指示されることはありません。あとは担当のセンスでしょうか。元々、棚知識がないのはよいとしても、その棚のエキスパートに育てようという教育システムがあるわけでもなく、またはじめに書いたような理由で、その個人個人にその意欲を期待できないので・・・。

元・書店営業ですが、南店の文芸書売場は店員さんに意欲や工夫が見られて面白いと思います。今回の指摘は別のフロアだから、状況が違うのかもしれませんが。書店員さんが不機嫌に見えるのは・・・実は、他の店も同様な、場合によってはもっとひどい気がします。だから南店の接客態度が悪くないってわけではないですけど。

> 元・店員さん
コメントありがとうございます。
お話しいただいたような状況が、僕の目に「つまらなそう」と映ってしまったのかもしれませんね。
>次に南店の問題として売り上げの減少があります。最盛期に比べると大分落ちているようで、赤字額も膨大なものだそうです。
やはり上の「とおりすがり」さんがコメントされていたように、ジュンク堂進出の影響でしょうか?フォローのように聞こえてしまうかもしれませんが、立地の関係もあり新宿南店はよく利用しているので、頑張って欲しいと思うのですが。


> kajie さん
コメントありがとうございます。書店営業のご経験者であれば、僕の主観的な意見よりもずっと的確ですよね。個人的には、仰る通りいくらでも接客態度が酷い店舗があると思います。しかし(あえて名前は出しませんが)気持ち良くなるような接客をしてくれるお店もありますし、南店も以前は「接客が悪い」とは感じなかったので、「なんか南店の店員は……」と考えてしまったのかもしれません。

一利用者

いままで紀伊国屋を利用してきましたが、アキヒトさんのレポートと元・店員さんの書き込みで、紀伊国屋のイメージが一気に悪くなりました。もう、紀伊国屋では買いません。今度からジュンク堂にします。

ひろ

個人的には興味深く読ませていただきました(今度近くに行ったらどんな感じか覗いてみよう、と思いました)。ただ、ここまで具体的すぎると現場の人に影響が出ないか心配です。「最近の紀伊国屋は~」というならまだしも、店舗と日時まで特定してこのようなブログで公開しては、誰か個人(店員や店舗のマネージャなど)に不利益が出てもおかしくないのでは?(紀伊国屋上層部の人見たらどう思うのでしょう)。「このお店のこういうところが素晴らしい!!」という情報なら誰も文句言わないと思います(そういうネタがあればですが。。)

> 一利用者さん
いえ、ぜひそう言わずに……新宿南店に行ってみれば、イメージが悪くなるのは逆に僕の方かもしれませんよ。機会があれば、ご自身の目で確かめてみて下さい(僕は逆に、ジュンク堂に行ってみねば)。


> ひろさん
前述の通り、ご自身の目で見た場合には印象が変わるかもしれませんので、ぜひ覗いてみて下さい。
> 「このお店のこういうところが素晴らしい!!」という情報なら誰も文句言わないと思います(そういうネタがあればですが。。)
仰る通り、ネガティブなことを具体的に書くべきではなかったと反省しています。その意味で、逆に僕に対してネガティブな意見をいただくのは当然だと思いますので、もし新宿南店に行かれた上でご指摘があれば、ぜひまたコメントして下さい。

mo-cat

確かにここ最近南店の店員さんの疲れっぷりはひどいと思う。私も5月頃行って、以前を知っているだけにアレ?と思った。人によっては覇気が無いと感じるのもしょうがないかなって思う。
 いずれにしても違和感を感じさせる接客は問題があるのでコメントするのはいい事でしょう。客には、社員とか契約とか関係ないわけで、その不満を顔に出して店頭に出ているのは、マニュアル通りに接客していても褒められものではないのではないかな?(私に対応した店員さんはそんな感じだった)
 このブログの人もそうだけど店員さんを批判している訳ではなく会社の経営陣や管理する立場の人への批判なので素直に紀伊国屋上層部は受け止めれば?
 せっかく本屋の中でもブランド力のある店なのだからこういう批判をフィードバックしていって欲しいと思う。
 確かにネット上に色々特定できる情報はでているけれど、こうして賛同する人がいたり、反対する人がいたり一概にNOとは言えないと思う。かなり支店で雰囲気の違うチェーン店だから店名も出していいのでは?まぁ無難なのは意見箱のようなものが確か以前本店でみかけた気がするのでそこに具体的に投書されてその反応でブログに書いてみてもよかったかも?と思います。

元・店員

ちょっと補足しておきます。

売り上げが落ちているのは、書店業界全体の売り上げ減、新宿エリアの地盤沈下、他店の出店(南店の場合はジュンク堂よりブックファーストとブックガーデンの方が大きい気がします)が要因でしょうか。

また洋書がアマゾンの進出を機に大幅に値下げを行い、利益が減ったこと、これもやはりアマゾンですが専門書の指名買いをする人がネット書店に流れてしまい、高利益の分野がもろに落ちてしまっています。

確かに、新しくて勢いのあるお店の店員さんと比べると明らかに覇気がないですよね・・・。上にも書きましたが、仕事の分担なのかなと思います。店員の数は他店に比べて多いのに、余力を残してもてあましている人と、回らなくなってしまっている人が混在している。

私も以前、働いていたので南店には是非がんばって欲しいです。でも解決案ってなかなかないんですよね。南店独自のルールを作りにくい雰囲気があって。

あと一つ言っておきたいのは、紀伊國屋に対するお客様の期待の高さが他チェーンとはちょっと違うということです。在庫がなければしょうがないや、欲しい本がなかればいいや、知らないならしょうがないかで済まないお客様が多かったです。
店員が疲れていることの言い訳に一つにでもしたいですが、現役店員にはそれを誇りに思って働いてもらいたいものです。

ダカーポ

私はmo-catさんに賛同します。おそらく、店員の意識がお客の方を向いていないのでしょうね。原因はさまざまあるにしても、そのしわ寄せお客に回ってくるのでは話になりません。

特に近年、私が不愉快でならないのは、店頭POPというやつです。「店員のお薦め」だとか、「店員の売りたい本」だとか、それなりに評価している人もいるようですが、私には「余計なお世話」であると同時に、どうしても本末転倒に思えてならないのです。

つまり、自分たちの売りたい商品さえ売れればいいのかと。確かに、新たな需要を生み出すのは大切かもしれません。新刊のサイクルが1~2週間で変わっていく現在、中には、人知れず忘れられていく名著もあるでしょう。しかし、小売の使命は、まず、そのお客の欲しい商品を確実に届けることじゃないでしょうか。

お客もバカじゃありません。本が本当に好きな人になればなるほど、世評とは関係なく自分なりの名著候補を発見しているもの。店員は、自分のたまたま見知った商品をこれ見よがしにオススメするより(彼らが本を読む時間だって、本好きの消費者よりも圧倒的に少ない)、どうしたらそういう顧客のニーズに応えることができるかをこそ、「今そこにある問題」として真摯に検討していく価値があるのではないでしょうか。

店員の意識がお客の方を向いていないということは、そういう人たちの意思にも無関心ということに他なりません。本離れや売り上げ減もさまざまな原因が複合的に連関し合った結果でしょうが、書店員のいけ好かない態度(中には殺意を覚える人もいます)が顧客離れを助長していることに、書店側ももっと自覚的になるべきではないでしょうか。

amazonで買えば10%OFFになるし楽なのに、交通費と時間を費やして、定価販売の書店になぜお客がざわざ商品を買いに足を運ぶのか、もう一度よく考えるべきでしょう。店員の仏頂面を拝みに行くわけではないことは、少なくとも確かなことでしょう(笑)

名無しさん

国道20号を挟んだところにあったまんがの森復活してくれないかなぁ(今はパチ屋の換金所になってます)

契約社員でレベルが落ちているということだと、ここで働いている人達”本”を読んでいるのでしょうかね?
自分達が売ろうとしている物に対してほとんど知識がなくてマニュアル通りに動いているというだけだと、よっぽど上に立つ管理職が有能でないと現状は変わらないどころか落ちていくばかり。

人件費を浮かそうとバイトやパートの人を使うとこういう所で弊害が出てきます、人間が育たないんです。

日本全体でこのような状況になってますので(技術などの)レベルがどんどん下がってきています。我が世の春を謳歌できるのはあと何年なのやら。

TOSH

出版業界の片隅で働いているものです。このエントリに対して主観的もしくは全体を俯瞰しにくい部分に着目したようなコメントが増えてきそうな雰囲気に危惧を感じております(まあ、これも私の主観ですが)が、どうでしょうか。

アキヒト

> mo-cat さん
コメントありがとうございます。
仰る通り、事前にお店側に意見していれば良かったかもしれませんね。「紀伊國屋の店員さんたちも、仕事が楽しめずに創意工夫の意欲が失われている……という状態に陥っていなければ良いのですが」という部分を、店員さんにではなく、お店に対する意見だと思っていただければ幸いです。


> 元・店員さん
コメントありがとうございます。
なるほど、高利益の分野がネットに持っていかれているという側面もあるのですね。「大型のリアル店舗」ならではの価値、というものはあると思うのですが、それを打ち出すのは難しいのかもしれません。
> あと一つ言っておきたいのは、紀伊國屋に対するお客様の期待の高さが他チェーンとはちょっと違うということです。
確かに、僕の心にも期待の高さがあったかもしれません。またこれまでの経験と比べて「あれ、こんなお店だったっけ」という考えがあったのかも。 kajie さんも仰っていましたが、他のお店でも接客が酷いところはありますし、そこをスルーしてしまうのは「まぁこの店なら仕方ないか」で済ませてしまっている部分があるからだと思います。


> ダカーポさん
コメントありがとうございます。
書店だけでなく、すべての商売はお客様の方を向いて行わなければいけないと思うのですが、それを実現するのはなかなか難しいですよね。「手書きPOP」も、本来は「この本はお客様にとっても価値があるものだ、だからお勧めしたい」という気持ちから生まれたものだと思います。それが次第に常識化して、「とりあえず何か置いとけ」という状況になっているお店があるのではないでしょうか。
> amazonで買えば10%OFFになるし楽なのに、交通費と時間を費やして、定価販売の書店になぜお客がざわざ商品を買いに足を運ぶのか、もう一度よく考えるべきでしょう。
逆に僕自身も、「なぜわざわざ自社を選んでくれたのか」を考えなければならない、と自戒したいと思います。


> 名無しさん
コメントありがとうございます。
他の方々がコメントしていただいたような状況だと、現場で働く人々に熱意はあっても、それを活かせないような経営がされているのかもしれませんね。紳助さんの言葉にあるように、「精神面での労働力」という点をもっと重視しなければいけないのかもしれません。


> TOSH さん
コメントありがとうございます。
仰る通り、少し本題からはずれてきてしまっているかもしれません。しかし僕のエントリが起こした議論ですし、僕から「もう終わりにして」とは言えないので、無責任なようですがコメントしていただく方々の良識にお任せしたいと思います。よろしくお願い致します。

小林さん、トラバさせていただきました。TBスパムではありませんので、いかがわしい写真の掲載はありません。不細工な私の顔写真のみです orz

うい

虎の穴、アニメイトなんかは楽しそうですが、比べるのはいかんですかね?
個人的にはアマゾンでまかなってます
ごめんなさい

アキヒト

ういさん、コメントありがとうございます。
個人的には「虎の穴」「アニメイト」は未知の世界なので、どんな雰囲気なのか教えていただけると嬉しいのですが・・・専門性が高い分、店員さんのスキルやモチベーションも高く維持されているのかな?と想像しています。

yanwei

「紀伊國屋新宿南店の品揃えは一種独特です。他店では決して平積みされないような本が平積みされていたり、意外な本が意外な場所に置いてあったり」

普通の商品は、置き場所、値段、宣伝に左右されながらも、デザイン、色、味、使い道、そして、これまでの経験などで総合的に判断できます。ところが、書籍は違います。中身は見えるようで、全部立ち読みはできないですし、特に知識持ってない分野の本を買おうとする場合、その「意外」性に左右されやすいのです。
プロは、間違いなく、その「意外」性を大事にいかせると思います。

アキヒト

yanwei さん、コメントありがとうございます。
> プロは、間違いなく、その「意外」性を大事にいかせると思います。
仰る通り、役立つ本を提案してくれる「プロ」店員の存在を感じさせてくれる書店は多いですよね。そんな意外性は、僕としても大歓迎です。
ただ上の記事で僕が感じていたのは、「なぜかある宗教の本が多い気がする(しかも「意外な」ところに置かれている)」「中身の薄い本が大量に平積みされている」といった面での意外性でした(どちらも僕の主観でしかないということを、先にお詫びしておきます)。舌足らずの文章になってしまい、申し訳ありません。

北海縞エビ

本を購入なさった時に接客してくださったお店の方に、
「ありがとう」と笑顔でお礼を言うと、数秒でもつまらない
顔ではなくなります。

近所のスーパーのパン屋さんで、いつも
つまらない顔をしたアルバイトの方がいます。
日替わりで数名アルバイトの方がいるのですが、
どの方もつまらさそうにしています。

「なんでだろう」と毎日パンを買いにいって、
しばらく眺めていました。
そうして気づいたことは、お客さんのほうが
もっとつまらなさそうな顔をしていることでした。

プロ、アマチュア依然に「もし自分が相手の立場なら」と
考えてみると、笑顔で楽しい接客はできなそうに思いました。

しかし、このエントリーに寄せられたコメントを見ていると、
一言何かを言うと、こんなにもいろいろ言いたい人がいる
のだなぁと驚きます。

「オマエモナー」ですか。

何かを書いたりすることに、ものすごく抵抗を感じます。

アキヒト

北海縞エビさん、コメントありがとうございます。
確かに僕も本を買うとき、つまらない顔をしていたかもしれませんね。今後は挨拶を交わすことを忘れないようにしたいと思います。
ただ、「笑顔を見せない客にはこちらも笑顔を見せない」という態度は許されるのでしょうか。接客業に限らず、どんな仕事でも「お客様に喜んでもらえるように最善を尽くす」というのが基本でしょう。相手の態度が気に食わないから・そもそも仕事が気に入らないから不機嫌に接客するというのは、言い訳にならないと思うのですが……いかがでしょうか?

北海縞エビ

顔の見えない私にコメントをくださって、
少々恐縮すると同時に、御厚情に感謝しております。
書類を整理しながら、小林さんのブログを拝見しました。
私のコメントはなんだか
「あなたが悪いのではありませんか?」
と読めてしまいますね。
ごめんなさい。
私もつまらない顔をして買い物に来ていた客の一人です。
小林さんの言われる事は、ごもっともだと思います。
働いている皆さんが、小林さんのように考えてくれれば、
とも思います。
小林さんがご自身に、厳しくあろうとする姿勢がよく
感じられました。
仕事をする人間として立派な事だと思います。
ですが、人間は「基本である」「言い訳にならない」
では動かないことを、イヤというほど知りました。
結局、他人に対して言っている事は、いつも自分に
対して言っている事のようです。
自分にとって「基本はこうあるべき」であることは、
他人にとっては違います。
北風と太陽ではありませんが、暖かく明るい太陽の
日差しのような優しさが、人間の重いコートを脱がせて
笑顔をつくるのではないでしょうか。
書店の組織の人間ではないので歯がゆいですが、
そこを愛する顧客として、お店の方に笑顔を向け
続けて、小さな変化を起こし続けることが、そこに
コミットする一方法であるように思います。
...いかがでしょう?。
きっと小林さんは職業柄、組織に変化を起こす方法を
考えられていることと思います。
経営者の方とお話する機会も多いことと思います。
もし機会があれば、一流と言われる企業の経営者の方達は、
北風と太陽、どちらが効率的な変化を起こす事ができると
考えているのか、他のエントリーでお話してくださると
嬉しいです。
重ねてになりますが、
見ず知らずの私にコメントをくださってありがとう。
これからもブログを楽しみにしています。

アキヒト

北海縞エビさん、コメントありがとうございます。
> 私のコメントはなんだか
>「あなたが悪いのではありませんか?」
> と読めてしまいますね。
> ごめんなさい。
いえ、コメントで議論するのは構わないので、「あなたが悪いと思う」とハッキリ言っていただいても大丈夫です。
> 北風と太陽ではありませんが、暖かく明るい太陽の
> 日差しのような優しさが、人間の重いコートを脱がせて
> 笑顔をつくるのではないでしょうか。
仰る通り、厳しさで人間を動かすのには限界があると思います。一方で優しさとか、感謝の気持ちを伝えることは絶対に必要ですよね。名経営者と呼ばれる人々は、その辺のバランスを取りながら、従業員の実力を導き出すことができるのではないでしょうか。

名無し

くだらない。
こんな書き込みでネット上に無駄な情報を増やさないで欲しい。

アキヒト

名無しさん、コメントありがとうございます。
名無しさんのお気に召さなかったかもしれませんが、僕としては様々なコメントもいただき、有意義なエントリだったと感じています(もちろん、不快感を与えてしまった方々には改めてお詫び申し上げます)。ネットには一見無駄のように見えて、他の人々にとっては価値のある情報が数多くあるのではないでしょうか。個人的には、そんな情報の山のなかから、いかに自分にとって価値のあるものを見つけていくかが問題なのではないかと考えています。

どどど

私は紀伊國屋 に10年近く勤めましたが、くだらない会社でした。
辞めて本当に良かったと思っています。

dauijnek

元店員さんが書かれていますが

> あと一つ言っておきたいのは、紀伊國屋に対するお客様の期待の高さが他チェーンとはちょっと違うということです。

私もその1人です。それに紀伊國屋は他にない独自の叢書がとてもよくて、個人的には岩波なんかよりも好みです。店も雰囲気が何か違うんですよね。まあ、社長さんはまだ老齢のあの方かどうか確認してませんが、活性化はできないでしょうから、次の方が頑張って今後も老舗の強みを維持していただきたいですね。

みずき

以前書店に販売員(アルバイト)として勤めていた者です。
とても考えさせられる記事をありがとうございます。

働いている方々がつまらなそう、という言葉の意味はとてもよく分かります。私はアルバイトでしたが、書籍販売は確かにあまり面白いと思う仕事ではありませんでした。

その原因は、業務が与えられたことだけをこなす単調なものだからなのだと思います。
確かに形式的には与えられた仕事に創意工夫のプラスアルファは求められてはいますが、それを行ったところで評価されるわけでもなく、昇給もありません(おそらく社員の方でも販売業務だと同じ状況なのではないでしょうか)。アイディアを出したとしても、上に立つ社員の方々に売上の見込みがない等の理由から却下されることの方が多く、販売員にできることといえば、せいぜい決められた範囲内の棚で本の陳列を工夫することくらいです。


私のやる気がないだけだと思われてしまうかもしれませんが、やはり現場の販売員の方の意欲が湧かない原因は経営する側にもあるのではないでしょうか。つまり、

・見返り(給与)が十分でないこと
・マニュアル化しすぎていること
・現場の販売員の出したアイディアを伝えられる機会がないこと、または現場の販売員が直接参加できる企画会議の場がないこと

等が原因だと思うのです。モチベーションが上がらないですよね。

売上等の問題や雇用形態の問題もありますので良い解決策は難しいですが、とりあえず経営者の方も現場の販売員の方も、こういった現状に甘んじないでいることが大切なのだと思います。私は学業のかたわらのアルバイトだったため諦めてしまったのですが、もっと経営者の方々に伝えればよかったかなと思っています。


意外な本が意外な場所にある、というのは必ずしも問題の表れだとは限らないのではないでしょうか。もしかしたら、それなりに意味がある陳列の仕方なのではないかと私は思います。
大切なのはなぜその本がその場所に置かれているか、ということにきちんとした背景・意味があり、その本を仕入れた方や店頭で実際に本を並べ、販売する方たちがそのことを説明できるかどうか、なのだと思います。できれば、陳列のされ方で、その背景や意味がお客様に伝わればいいのですが(もしかしたらそれが一番大切なのかもしれませんが)。
でも、こうしたことも書籍の数の多さや時間のなさで難しいのでしょうね。

はっきりとした意見を書き込むことができず、申し訳ありません。
乱文失礼いたしました。読んでくだされば幸いです。

みずき

追記です。
4年も前の記事だと気づかずコメントをしてしまいました。今更、と思われたら本当に申し訳ございません。
失礼いたしました。

アキヒト

みずきさん、コメントありがとうございます。
いえ、こちらこそご意見がいただけて嬉しいです。この記事に対してはかなりお叱りを受けて、自分自身浅はかな考えで書いてしまった文章だと反省しているのですが、その意味も込めて公開したままにしてあります。

「本を売る現場」が様々な問題を抱えていて、思うような改革ができないでいるという話は、他にも様々な方々から伺っています。その一部は環境に原因があるもの、一企業や書店の力ではどうしようもないものであり、僕のような人間がギャーギャー言ったところでどうしようもないのかもしれません。

ただみずきさんのように、「こうすれば良いはずだ」と考えていらっしゃる方々が、まだまだ書店には数多くいるのだという思いを強くしています。実際に様々な工夫を凝らし、そこから成果を上げている企業も存在していますから、「書店」という形態が存在意義を維持して行くということは十分に可能なのではないでしょうか。

実際、僕もいまだに書店に足繁く通う人間の一人なので、こういう不満も出てしまうのだと好意的に解釈していただければ……というのは流石に虫が良すぎますね(笑)
ともあれ、ご意見ありがとうございました。

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