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キャベツ。

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表紙に大きなキャベツの写真、そしてズバリ「キャベツ」という文字。いったい何の本だと思いますか?先日ワールドビジネスサテライトで紹介されていたのを見て買ってきたのですが、実はこれ、本ではなく雑誌。「ああ、『キャベツ』って名前のロハス系な雑誌?」と思うなかれ、中身は本当にキャベツのことばかりが書いてあります。キャベツという名前の、キャベツだけを紹介する雑誌 -- なんだかシュールな世界になってきました。

そろそろ種明かしをしましょう。これは雑誌『psiko』の5月号増刊としてポプラ社から出版された、『「旬」がまるごと』という雑誌です。実際には「創刊準備号」という位置付けで、まだ正式な定期刊行物ではないのですが、毎号1つの食材にスポットを当てて徹底解説するという趣向だとのこと。中身はというと、キャベツの図鑑からキャベツを使った料理、キャベツに合うドレッシングに、なんとキャベツのグラビアまで!(ついでにキャベツ太郎とキャベジンも。)まさかキャベツで1冊雑誌が作れるとは思いませんでした。

こんな「一点集中型」の企画というのも面白いですよね。「レンガの使い道を50個考えよ」などという発想法もありますが、1つを追求することで生まれる面白さというものがあるように感じます。せっかくですから、この雑誌とタイアップして、毎号の中で紹介されている料理を用意してくれる「旬の惣菜屋さん」とか「旬のお弁当屋さん」なんて用意してくれないでしょうか?新しい号が出るとメニューが切り替わり、旬の移り変わりを食材の変化で感じながら、各々の食材についての知識も深まるという……そんなお店、どうでしょうか(もっと極端に、1週に1品のメニューしか用意しない「一品だけの惣菜屋」とかね)。

ちなみにこの『「旬」がまるごと』、5月21日発売予定の創刊号で特集されるのは「まぐろ」とのこと。実を言うと野菜嫌いの僕としては、次号の方がより楽しみだったりするのでした。

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