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「匿名」は仕事探しに不利?

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「就職活動中の学生が、自分のブログに書き込んだ内容が元で内定を取り消されてしまった」「企業側にネットを検索され、過去に羽目を外した写真を見つけられてしまった」などなど、就職/転職活動の際に、実名での情報発信が元で不利益を被った例には事欠きません。昨日も取り上げた記事「ビジネスパーソンがブログを書くときに気をつけたい4つの問題」では、「実名」「匿名」両方の長所・短所が語られていましたが、仕事探し中の人に限定して考えた場合には実名を晒すことはリスクが大きいのでしょうか?実はむしろ、ウェブ上で匿名であり続ける方が問題な場合もあるようです:

Web anonymity can sink your job search (COMPUTERWORLD)

副題には"Your Web presence can make or break a job application"という文章が掲げられていて、「ネットで無名なのは仕事探しにマイナス -- ウェブ上での存在感が合否を分ける」といったところでしょうか。特にIT関係の仕事の場合、名前を検索しても何もヒットしない応募者は、企業側にネガティブな印象を与える可能性があると述べられています。

例えば記事中では、こんなコメントが紹介されています:

“Particularly because we’re a core technology provider, if someone came looking for a senior-level job and had left no mark on the Internet, I’d see that as a big negative.”

「特に私たちはコア・テクノロジーを提供する企業なので、上級職への応募者がネット上に何の痕跡も残していないとすると、非常にネガティブな印象を受けます。」 -- Tim Bray (サン・マイクロシステムズのウェブ技術ディレクター)

“someone who has no information online might be perceived as not being as tech-savvy as someone else.”

「オンライン上の情報が何も無い人は、技術に詳しい人物とは見なされない可能性があります。」 -- Nolan Bayliss (Naymz の創業者)

もちろんこれはアメリカでの事例ですので、日本でも同じ現象が起きつつあるとは言い切れませんが、自分自身が人事部の人間だとしたらどう考えるでしょうか。IT系の職場で、ブログ等で盛んに情報発信している応募者と、ウェブ上に何の存在感もない応募者。誰もが簡単にネットに参加できる「WEB2.0」の時代では、後者の方が不利になってゆく可能性が高いと思います。

ちなみに上記の記事では、ネット上でのプレゼンスを高める方法として、「ブログを書く」「ホームページを作る」「オープンソースコミュニティに参加する」「Naymz のようなウェブプロフィール(名前検索するとヒットするように作られた自己紹介ページ)を作る」などが紹介されています。また別の記事になりますが、名前のドメインを買ってしまえなどと言っている人もいますね(そうなるとやっぱり珍しい名前は特かも)。やっぱり近いうちに、個人に対して「ウェブ上でポジティブな存在感を出すにはどうすればいいか」をアドバイスするコンサルタント、なんて職業が誕生するのかも。

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