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啓倫SEO

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先週の金曜日、情報通信政策フォーラム(ICPF)のシンポジウム「参加型メディアの可能性」が開催されました。残念ながら僕は見に行くことができなかったのですが、参加された方々の多くがブログでレポートを書かれているので(まさに「参加型メディア」ですね)、それをチェックしているところです。

そしてもちろん、ITmedia でも記事が出ています:

ビジネスパーソンがブログを書くときに気をつけたい4つの問題 (ITmedia Biz.ID)

僕も「ブログを書いているビジネスパーソン」のはしくれなので、非常に興味深い内容だと感じているのですが、実は以下の部分に最も興味を引かれました:

自分自身の名前で検索したことがある人は少なくないだろう。こうした“エゴサーチ”を行うとき、鈴木一朗といった平凡な名前であれば野球選手の「イチロー」より検索上位に表示されることはまず難しい。もし、子供に企業や組織に依存せずに生きて欲しいと願う親であれば今後、検索上位にヒットしやすい珍しい名前を付けるようになるし、反対に平凡でもささやかな幸せをと願う親は検索上位に現れないような名前をつけるようになる、というのだ。

ジャーナリストの佐々木俊尚さんが述べられた内容とのこと。ご存知の通り(?)、僕は「啓倫(あきひと)」という変わった名前を持っているので、「検索上位にヒットしやすい名前」というものの功罪については身近に感じています。恐らく両親はSEOのことなど考えず(当然ですね)、「苗字が平凡だから少しは変わった名前を」程度で付けたのだと思いますが、おかげで検索エンジンで探してもらえやすくなりました。良いことも悪いこともすべて履歴が分かってしまう、という怖さは確かにありますが、それ以上に「過去の友人に見つけてもらえる」「初対面の人に『小林啓倫で検索してみて下さい』というネタ(?)が使える」など利点の方が大きいように感じています。

果たして今後、「SEOを意識した名づけ」というものが一般的になるかどうかは分かりません(少なくとも娘が生まれる時に買った名づけ本には、そんなコーナーはありませんでした)。しかし「検索にヒットしやすいようにしなければ」という配慮が、名づけも含めて、生活の様々な場面に影響を及ぼすようになるのかもしれませんね。平凡な名前の人は、検索されやすいような「芸名」ならぬ「ネット名」を考えてビジネスに用いる、というケースも増えてくるかもしれません。そのうちSEOコンサルタントが「名前SEOコンサルタント」に進化して、「Yahoo!でヒットしやすい名前はコレ、Googleでヒットしやすい名前はコレ」なんて個人にアドバイスする時代が来たりして……。

ちなみに小飼弾さんは「4,110万件の弾トップ」とのこと。残念ながら僕は「啓倫」でも「あきひと」でも「アキヒト」でもトップには立てませんでした。もっと精進します。

Comment(2)

コメント

shiten

> ジャーナリストの佐々木俊尚さんが述べられた内容とのこと

として引用されている部分ですが、非常に似た内容を「ウェブ進化論」で読みましたね。おそらく受け売りで佐々木氏がお話された内容だと思いますが、この件は非常におもしろいと思います。検索すると出てくる名前というのは、マクロ的には非常に小さなことかもしれないけど、ミクロの部分では大きな脅威として迫ってくる大きな問題ですよね。

shitenさん、ご指摘ありがとうございます。
記事を読んだだけの情報でしたので、会場では「ウェブ進化論でもありましたが・・・」のような解説があったのかもしれませんね(もしどなたかご存知でしたら、ご指摘下さい)。
「検索すると出てくる名前」の利点については、ここ数年ですごく感じるようになりました。「SEOの観点から名前を付ける」という親はさすがにすぐには登場しないと思いますが、エゴサーチへの関心は今後も高まっていくのではと思います。

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