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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

自作自演型のビジネスにご注意

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少し前から流行っている自作自演型のビジネスというのがあります。

例としては以下のようなものです。

<プレスリリース代行サービス>

サービス会社がニュースメディアと提携してニュースメディアのWebページを買い取って、掲載保障として掲載するサービス。

このサービスを使って掲載されても、ニュースメディアのトップページに掲載されるわけではないため、本来的なPVを得ることがない。

そこで、サービス会社は広告や自社のメルマガで誘導してPVを作ることを行っている。

実際のニュースとして掲載されるわけではないが、見せかけの掲載がありPVが数字上はできるので、利用してしまう方がいる。

全てのプレスリリース代行サービスがそうではないが、上記のような自作自演のサービスが散見される。

<動画視聴率向上サービス>

動画撮影・編集の委託をビジネスにしており、委託いただけると自社のYouTubeチャンネルで掲載するというたぐいのもの。

このYouTubeチャンネルは広告で集めたチャンネル登録者が大量に居り、掲載すると視聴があるという言う方をしているが、機能していないチャンネル登録者が多く、視聴数が伸びることがすくない。視聴数を伸ばすために自社のメルマガやSNSで誘導を行って、自作自演をしている。

全ての同類のサービスが上記であるわけではないが、実際に掲載された動画の視聴数を見るとすぐに自作自演であることがわかる。

<M&Aビジネス>

大手企業が買収したいといってきていると連絡してくる。アポが取れると「この会社が売却に出ている」という情報をもとに買収先を営業するパターン。

売りに出しているわけでもないのに、売却のうわさが出るので気を付けたいところ。

このように紹介したが、自作自演であっても投資対効果があれば問題ないと思ってる。

ただ、利用する人はどのようなサービスなのかをしっかり理解して使ったほうがいいと思うのである。

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