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UTM(複数のセキュリティソリューションが統合されたもの:統合脅威管理ソリューション)の市場動向(雑感)

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皆様、こんばんは。吉政でございます。

標題がずいぶん長くなりましたが、UTMのお話をしようと思ったのですが、どうにもUTMという言葉の認知度が低いことを思い出し、見出しに注釈を入れた次第です。

今日は、仮想環境上で稼働するUTMの話なのですが、その前にUTMの解説をしようと思います。

UTMとはUnified Threat Managementの略語で、日本語訳をすれば「統合脅威管理」という意味になります。下記のセキュリティ関連機能を複数持ったソリューションをUTMと言います。最近では、UTMを更に機能強化したものをXTM(eXtensible Threat Management)と呼ぶようです。

・ファイアウォール
VPN機能
アンチウイルス
・不正侵入防御
・Webコンテンツフィルタリング

このようなUTMですが、最近、市場のニーズが違ってきたようです。

一昔前まではUTMといえばハードアプライアンスが主流でした。その理由は非常に単純で、複数のセキュリティをまとめて使用しますので、ハードアプライアンスのほうが設定構築の手間が省けて楽!ということで普及しました。UTMを一台置いておけば、セキュリティは大丈夫です!というノリだったのです。

しかし最近では、ご存じ、流行りの仮想化技術の登場により、ハードウェアを単体で所持すること自体がコスト増と管理負担増になるので、ハードアプライアンスのニーズが減少してきているようです。

実際に私が契約をしている会社の状況を見ても、最近は仮想環境上で動作するUTMのお問い合わせが増えてきていますし、ハードアプライアンスを導入された会社が仮想環境上で動くソリューションにリプレイスし始めています。

仮想環境上で動作するUTMはVirtual Appliance(VA)版になりますので、構築も楽です。

市場ではまだVA版はあまり出ていませんが、これからの注目株になると思います。是非ご注目ください。

最後に、Virtual Appliance(VA)版のUTMのマニュアルを公開している会社がありますので、ご興味がある方はマニュアルを見てみてください。(イメージがつくと思います)

http://nextit.jp/product/astaro/sg/document.html

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