オンエア
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いやもう、号泣です。
柳美里さんの新作「オンエア」。
作中の素晴らしい箇所に折り目をつける癖があるのですが、小説なんですけどもう折り目がいっぱい(笑)
本との出会いは、いつも本当に運命的なものがあって、丁度今後展開する仕事のことを考えながら本屋さんに入ると同時に、パッと目に飛び込んできて、「読んだ方がいいよ、今求めているよ」と本が呼びかけてくるのですw
内容はお楽しみ、ここでは控えますが、あとがきの、
「ひとは自分のために生きることはできない。ノアの方舟に自分ひとり乗り込むことなどできない。他人のために生きて、はじめて自分を生かすことができるのだ」(原文ママ)
もうこの「、」句点一つとっても、ましてやあとがきなのにも関わらず、またじわわと涙があふれてくる。泣かされました。
「今日が一生、今が一生、今日生まれた、今を生きる。」
実在するアナウンス学校の永井先生の魂が宿った長崎先生の作中の言葉、胸に刻み込まれました。
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