年齢や経歴で人を評価することは危険
お仕事でお話をする相手は様々です。例えば、見た目で判断することは良く無いと思いますが、外見的には若く見える人、お歳を召して見える人がいらっしゃいます。
時間をかけて、お互いの信頼関係や人間関係を築いていく上では、年齢も基礎情報として重要なものの一つだと思います。しかし、その一方で、相手の評価、仕事のやり方、ビジネスとしての接し方までもが年齢によって左右される人がいます。特に経験を積んだ人にこの傾向が顕著です。確かに年齢を重ねた人のほうが、経験が豊かになる機会が多く、また結果として経験豊かな可能性が高いですし、さらには様々な社会事情への対処、人脈などを含めてビジネス的能力が高い確率は高いと思います。しかし、これは可能性であり、また逆説的に”年齢が若い人はそうではない”と断定できるものではありません。
相手の年齢を知ることと、相手の評価、仕事の進め方などを直結させることは、ビジネスパーソンとしてあってはならないことだと思います(幸い?なことに、私個人はいい加減に若いと見られることもなくなりましたが…)。
また、同時に過去の経歴や経験のみで人物評価をすることも危険だと思います。過去の経験は言わば貯金です。貯金を使うだけであればいつかはお金が払底してしまいます。貯金を利殖して増やすことが出来る人であるか、また新たに(知識や経験により)収入を増やし貯金額を大きく出来る人であるか、その点の見極めが重要だと思います。颯爽たる経歴でありながら、活躍できない人も多く見かけますが、「xxxに所属していた」、「xxをした」という経験による貯金はすぐに使い果たされてしまいます。常に、貯金を増やすことができ、また上手に使える人であるかどうかが、人物評価の鍵であり、経歴や経験だけでは片手落ちの評価になると思います。
特に、中途採用では職務経歴書に目が奪われることがありますが、悪いことを書く人はいませんので、それよりも人物を見抜くことが必要だと思います。しかし、その一方でたかだか数時間の面接で人を見抜けるわけはないので、はずれを覚悟で経歴的に光るものが無い人の潜在能力にかけるか、経歴が華々しい人の実績にかけるか、これは経営者の直観力に依存してしまうと思います。