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”手抜き”は仕事人格のバロメータ

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一緒に仕事をする時に、相手の人となりを確認するためには、どれだけ手抜きをするかを見極めることが重要です。人間ですので手抜きをすることは仕方がありませんが、そのやり方、対応で仕事に対する人格が見えてきます。

まず、手抜きの仕方ですが、始めから手を抜くことを前提に仕事に取り掛かっている場合には、明らかに手を抜いていることがアウトプットに現れ、よくわかります。そして、いろいろ考えたり作業をしたけれど目処がたたないため最終的に手を抜いた状態でのアウトプットとなっている、かろうじて体裁を整えている状態もありますが、この場合には能力の問題であるのか、最後のひとがんばりがたりないのか見極める必要があります。緻密さを極めると、手抜きをせざるを得ないほど時間がかかりますので、その部分の手抜きはある程度しょうがない部分だと思います。その一方で、考え方をはしょったり、勝手な前提定義によって楽に仕事をしようとする人は、仕事に対する態度として失格だと思います。

また、手抜きがばれてしまった時、アウトプットを正当化しようとする人に至っては、社会人として失格だと思います。例え、そうでないにしても、先方から手抜きと見做されるレベルのアウトプットを出してしまったことを真摯に受け止めるべきだと思います。また、言い訳も同じレベルだと思います。手抜きがばれて、かつアウトプットに不満を持たれた場合には、自らの過ちと思いきちんと対応をすることしか残されていないと思います。

さらに、不思議なことに自ら手を動かす人ほど手抜きをせず、手を動かさずに指示をするだけ、意見を述べるだけの人ほど手抜きをする傾向がありますし、手抜きおよびアウトプットを正当化する傾向が強く現れます。どのようなレベルの仕事でも、きちんと額に汗をかく習慣が無いと人間として堕落していくのだと思います。

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