ジョナサン・ケインのソロ・アルバムを聴いて
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アメリカのビッグバンドであるジャーニーのキーボディストであるジョナサン・ケインのソロ・アルバムが好きで、オフィスでもたまに流しています。アルバムでの曲は、基本的にピアノをベースにした、メロディアスなインストロメンタルのみです。しかしながら、メロディーが非常に綺麗で、静かな曲が多いので、バックグラウンドに最適です。
ジョナサン・ケインのソロを聞くと、彼がジャーニーに参加して最初のアルバムとなったエスケープ以降のジャーニーと、それ以前の違いが彼の音楽性に深く左右されていたことを再認識します。初期のジャーニーも個人的には大好きですが、商業的に成功するための、万人受けする曲作りという意味では、いまひとつでした。しかし、ジョナサン・ケインの参加以降はメロディーが洗練され、結果いくつかのアルバムでミリオンセラーを記録しました。
最新のアルバムまで、途中大きいブランクや、商業上の失敗、メンバーチェンジもありましたが、ジャーニーの音楽性はジョナサン・ケインのセンスに依存している部分が多いと感じます。
また、同時に(商業的な面は別として)ソロ・アルバムで力を出せる人と出せない人がいますが、やはりコンポーザーはソロアルバムに強いと感じます。自分の音楽性を、そのまま曲として表現できるためか、ソロアルバムを聴いていても、つまらない曲というものが少ないと思います。楽器の演奏技術に長けている人や、有名なバンドのメンバーのソロでもつまらないものもありますが、そんな中でもジョナサン・ケインのソロは、音楽性を素直に表現した秀逸の作だと思います(但し、ジャーニーそのものの魅力とは大きく異なる魅力を持ったアルバムです)。
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