厳しい競合環境でこそ、ビジネスのブレークスルーは創造される

番組名は忘れましたが、テレビで熱帯雨林での奇妙な植物のお話が放映されていました。熱帯雨林の中で、成長と種の保存のために植物が行う生存競争の中で、特に重要な日差しを得るために様々な競争があり、その中で特殊な植物が存在していることを特集していました。日差しを得るために、高い木の上部に寄生して、その後高い木の幹を伝って地面まで根を伸ばし、定着したところで寄生先の木を絞め殺して枯らしてしまう木というものも紹介されていました。

密集した環境で、様々な種が競争を行っていくことで、通常の植物では考えられない、思いがけない生育形態を生み出しています。ある意味ではニッチな植物ですが、それなりにきちんと種の保存を実現しています。

ビジネス社会でも、環境を利用しつつも突然変異の様に新しいビジネスモデルを創造する企業があります。それは単なるフラッシュアイデアではなく、ある程度以上の厳しい競争環境にさらされることで、突然変異的にビジネスの変形を生んでいくのではと思います。

ビジネスが非常に危険な競合状態にさらされた時、そして大企業に圧迫される中小企業であっても、その中で生きていくバイタリティがあれば、新しい事業戦略が創造できるということを、熱帯雨林の植物を見て考えさせられました。