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一回の本番のために、基本を繰り返す

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先週末の「やべっちFC」に、中村俊輔がビデオで登場していました。セルティックで今絶好調のようですが、色々活動も行っているようです。

今回は、子供達へサッカーを教えるためにビデオが紹介されていましたが、高度な技術のお話ではなく、とても基本的なことをしっかりと教えているものでした。例えば、「ボールを蹴る時にはシュートであろうがパスであろうが必ずボールの芯を捕らえる、そのために確実に芯を捕らえる練習としてリフティングをしっかり行う」、「シュートの練習では、確実に思ったところでシュートできるように、マーカー等でレンジを狭めて確実にシュートのコースが定まるように練習をする」といった、とてもベーシックなこととともに、そのために日々の練習がどこに結びつくかをしっかり説明していたように見受けられます(全部見ていないのでなんともいえませんが)。

サッカーの選手を含め、社会で活躍している人たちを見た場合に、子供達は憧れを持ちますが、その一方で基本的な鍛錬が実際の何につながっているか理解をしていないケースがあります。また、派手なプレーや行動に目が行き、自分もそうなりたい、したいという欲求のほうが先走ります。

どんな世界であっても、重要なことは基本であり、基本が成り立っている上で、さらにクリエーティビティーや、+αの技術が必要になります。その意味で数少ない本番で生かすチャンスしかなくても、そのために基本を繰り返しいざという時に備える姿勢は、重要な教えであると思います。

話は飛びますが、ベンチャーやそれを取り巻く世界では、社会で活躍するまた経営を行う基本が身についていない人も多く見受けられます。中村のビデオではないですが、真っ当に経営を行うためには、きちんとした基本として、財務であったり、マネージメントであったり、というようなそもそも会社が教えてきた最小限の知識と経験を身に付ける努力は必要ではないかと思います。

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