糖尿病患者へ朗報 隠れた技術進歩
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日経ビジネスの最新号(2006年12月4日号)の「技術フロンティア」に、ファイザーが開発した吸入型糖尿病薬である「Exubera(エグズベラ)」が紹介されています。糖尿病患者は、数百万人いるといわれていますが、その中でも食事の際などにインシュリンの投入を必要とする人は、日常生活の中で自分で注射によりインシュリンを投入する必要があります。患者さんによっては、さほどの負荷を感じていないかたもいらっしゃるのかも知れませんが、一般的には非常に煩わしいことでもあり、かつ注射の苦手な方もいらっしゃいますし、だからといってインシュリンの投入の間違いでは生命までもが危険になるそうです。
そういった、患者さんの状況を打破するために、様々な方法が考えられますが、吸入による方法は長い時間かけて検討されてきていたことは初耳でした。体内への吸入量を一定にすることが難しいそうで、これまで試みはあったものの、製品として提供されることは始めてだそうです。いろいろな制約(例えば喫煙者は肺胞膜が薄くなっていて使用できないなど)はあるそうですが、広く一般では朗報だと思います。
多くの経営が苦しい製薬会社も、単純な新薬の開発と並行して、このような画期的なソリューションを提供できるようになればもっと企業価値も上がりますし、売上も増大し利益も確保できるようになるのではと思います。
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