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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

「それ経験あります」では売れない時代

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コンサルマーケットが飽和したというエントリを前日書きました。
別にコンサルマーケット自体は否定してないし、正しい活動をすればいいだけです。

今日は、これに派遣サービスも絡めて、今後のIT(コンサル)人材についてマクロな要件を整理しておきます。
 
人材派遣サービスモデルでは特に、「この人はこんな経験があり、こんなスキルがあります」「だからこんな仕事に向いているはずです」とアピールします。これはコンサルセールスでも似たようなSCENEは多いです。

ただ、これだけマーケットが不況のあおりである意味正しく歪んでしまうと、いわゆる財布の紐が固くなるという話で、そうそう簡単にクライアントは投資してくれません。

釈迦に説法の方には恐縮ですが、最近は「これまでにやってきた・できたこと」の延長上だけではなかなか仕事が成立しないばかりか、経験値の世界で勝負するにしてもかなり優秀なスキルが備わってないと、なかなか売れないので悩ましいです(売値の問題ではなくValue Propositionです)。
 
ある先輩から言われ温めてきた格言みたいなのがあり、「コンサルマーケットは7年周期でゼネラリストとスペシャリストのどちらの志向に必ず振り子がぶれていくのダ」というものがありまして。

この理論でいくと、たとえば芸歴(笑)20年の私がいた頃はまさにゼネラリストピークな時代でした。そして本当にその約7年後、気がつけば確かにクライアントマーケットがスペシャリスト志向に向きつつあり、そしてさらに約7年後、前職は完璧なスペシャリスト志向に教育や評価システムもかわっていた気がします。

なので現職に転職し、そしてさらに約7年、また徐々に、ゼネラリストピークを感じつつあります。
 
私の理解で、「ゼネラリストピーク」とはこういう意味です。

極めて深い知識・経験で「スペシャリスト」として売れる人以外は、
極めて広範囲に「ゼネラリスト」として使いやすい人が好調に売れる。
 
要は、経験値からかなり優秀なスキルが備わっていれば相変わらず「スペシャリスト」として売れることは不変なのですが、逆にその要求レベルははっきりと上昇志向であり、そこに漏れる「スペシャリスト」は、「これまでにやってきた・できたこと」の延長上ではないが、ゼネラリストとして申し分ない柔軟性、順応性を発揮できないと、売れないのです。

私個人も、こういう中で個々を営業していくにあたり、「パーソナリティ」「仕事に対する意気込みや希望」について効果的に補足することで、ゼネラリストとしての高い適性をうまくセールスできるように心がけています。
 
しかし残念ながら、「過去の栄光」のように「これまでにやってきた・できたこと」の延長を追う人は、そのほとんどが、現在の「ゼネラリストピーク」時代には合致しないのです。
 
困っちゃうよなあ。でもその人の気持ちもわかりますからね。クライアントとはいろいろ協議・調整はしますけど、でも、結局最後はニュートラルに判断しないとサービス提供者というか、ディールメーカーとして失格だとも思うんですね。だからゼネラリスト教育プログラムも大事と思っていろいろ工夫していますし、

・・・だから、せめて「パーソナリティ」「仕事に対する意気込みや希望」のアピールは上手になってほしいです。
 
こればっかりは、ベテランコンサルタントですら、時に「下手だなあ」と思うときがありますからね(笑)。

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