筆者はウクライナに来る前はドイツ、ポーランドにも合計3年ほど住んでいたのですが個人的にはまったく差別は感じず平和に暮らしていました。しかし知人の話やウェブには時々差別されたという投稿も見聞きしたことがありました。Twitterやウェブの情報、西欧の友人の話などを総合すると差別(コロナ関連に限らず)というのはむしろ西欧、特にフランス、イタリア、イギリスなどに多いことが分かります。欧州人は国により民度が違うのか分かりませんが西欧では街中でのゲリラ的差別が多いのではと第三者の話を総合して思います。旧ソ連(ウクライナ、ベラルーシ、ロシア)では基本日本と似ていてマナーを重んじ、赤の他人に話しかけることはしないのと、筆者の印象では日本人はむしろ尊敬されており、羨望の対象になっている気がします。これはある意味旧ソ連の良い遺産と言っても過言ではないと思います。
ウクライナのコロナウイルス発生例ですが世界196か国の中で下から最下位の1例のみとなっています。この1例も北イタリアからルーマニアを経由して陸路できた人らしく現在隔離されているそうです。隣国を見るとベラルーシは現在感染者9名、ロシアは20名、ポーランドは25名となっています。
キエフ市内はマスクをしている人も少なく、人出も通常通りでパニックも全く起きていません。先週末METROという巨大スーパーマーケットに行って来たのですが人もあまりおらずトイレットペーパーも山積みでした。ただ薬局やMINISO(日本のダイソーの中華版)にはマスクが見当たりませんでした。品薄になっているかもしれません。今のところEU諸国の惨状と比べるとウクライナ政府は新型コロナにうまく対処しているように見えます。日本人に対する入国規制は今のところ行われていませんが、空港で体温検査を実施しており、コロナ感染が疑われる場合は2週間の隔離を要求されることがあります。
ちなみに筆者の周りの直接的な影響としては北イタリアへ休暇で旅行へ行って帰ってきた同僚が2週間自宅待機になった一例ぐらいです(自覚症状は全くないですが指示されてとのことらしいです)。しかしウクライナ国内ではまだまだでも新型コロナ問題は世界的に広がりつつあり、今後ビジネスに直接的、間接的な影響が及んでくる可能性もあります。
*3月13日時点のアップデート:キエフ市長がキエフ市内の大学を含む学校、劇場、映画館、美術館などを3月12日より3週間、4月初頭まで閉鎖することを決定したとのことです。近隣諸国からの陸路でのウクライナ入りも制限がかかりました。(空路はOK) グローバルにコロナがヤバイ状況になりつつあるので皆仕方ないと受け止めています。この状況になり、静かなパニックが広まりつつありますが、マスク以外の日用品の買い溜めは見受けられません。この状況でますます現地通貨フリヴニャの価値が下落し、物価が安くなったのは数少ない希望の一つです。
新型コロナのせい(おかげ?)で急激な円高になっています。3月9日には円がなんと一気に101円台に急騰しました。円を持っている日本企業としてはこれはウクライナの優秀なエンジニアを安く雇え、現地企業を安く買収できることを意味します。危機はチャンスと言いますが他の企業が二の足を踏んでいる今こそウクライナ進出の大チャンスではないでしょうか?
以上、ウクライナ・キエフからの最新レポートでした!!
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